【酒を呑んだ音楽家達は①】~椿音楽教室~

音楽とお酒は、切っても切り離せない関係だと私は思う。Jazzの発展は禁酒法時代を抜きには語れないだろうし、ライブやコンサートには必ず打ち上げがつきものだ。お酒を題材にしたオペラやクラシックは、挙げていったらキリがなくなるだろう。
　以前に「音楽家の飲み会」というコラムを書かせてもらったことがあるのだが、そこでも「仕事の話は飲み会から生まれる」と言った覚えがある。
　そんな前置きはさておき、数日前にとある音楽家の方が企画した大々的な大宴会があった。これほどの規模の宴会はどの知り合いを見渡してもここだけしか知らず、「知り合いだったら誰でもきていい」という趣旨で家を宴会会場にするというトンデモな宴会である。主催者の音楽家の方はもともと顔の広いお方で、毎年一回、この宴会に参加する人数は70を超えることも多いようだ。知り合いのほとんどがこの場を通じてお互いの活動報告をしたり、宴会に参加すること自体が消息の便りの者もいる。