更新日:2017.05.08
【VIENNA SPECIAL EDITION】~椿音楽教室~
本業である作曲家らしく、久々に音源の話題である。オーケストラ楽器の音源は数あるが、私はいままでEASTWEST社のSymphonic Orchestraという音源を使っていた。
だが最近、仕事の関係上数年ぶりに新しいオーケストラ系のソフト音源を購入した。それがVSL社のVIENNA SPECIAL EDITIONシリーズである。
VSL社−Vienna Symphonic Library社はその名の通りシンフォニック、クラシック系の楽器を主に取り扱っている。DAW仲間や先輩たちの間でもViennaはオーケストラ音源の筆頭として話題に上がる事も多かった。だが私の中で、Viennaの音源はどうしても一つ一つのパート(ストリングスやブラスなど)がの容量・動作が重く、そして値段が張るものとして敬遠していた。
だが、数年経つ間にVSL社が出していてたSPECIAL EDITIONシリーズはそんな私のVIENNAに対する固定観念を見事に崩して見せた。
さて、このSPECIAL EDITIONなのだが、Vol.1からVol.4、それに加え、各楽器の奏法などの拡張音源を加えた六つのライブラリから構成されている。だが、基本的にはVol.1に、必要なオーケストラ楽器のほとんどが含まれている。いままでVSLの出している音源は、各パートが独立していて少しずつ買い足していかねばオーケストラを打ち込めなかったのだが、これの登場で、五万円以内でオケが打ち込める。これは画期的だ。
問題の動作なのだが、筆者が使うMacBook Pro(メモリ16G、Intel Core i7)でトラックを一つずつ立ち上げてみると、なんと10トラックほどどうじに動かしても負荷はそれほどかからなかった。音源のロード時間もほぼ1秒前後で、快適である。
各楽器の奏法に関しては、先述の通り奏法の拡張音源が別にあるので少し少なめに用意されているが、それでもストリングスならばレガート、ピッチカート、ポルタメント等、スタンダードが楽曲に必要な奏法はほとんど含まれているため、ストレスはあまりない。いままでの私のVIENNAに関する先入観が、いい意味で見事に打ち砕かれた。
いままで持っていたEW社の音源と合わせて使うと、さらに作曲が楽しくなってくる。