【ジャンル別】ジャズ名盤30選!ジャズの楽しみ方を徹底解説 | 椿音楽教室

公開日:2023.01.23 更新日:2023.01.23

【ジャンル別】ジャズ名盤30選!ジャズの楽しみ方を徹底解説

【ジャンル別】ジャズ名盤30選!ジャズの楽しみ方を徹底解説

「ジャズの名盤を知りたい」「ジャズ初心者だから有名な曲を聞いてみたい」「みんなから人気のジャズを知りたい」

 

こんな風に思ったことはありませんか。ジャズにはたくさんの種類があるので、どれを聴いたらよいのか分からず迷ってしまいますよね。

 

この記事では初心者におすすめのジャズ名盤を紹介します。スウィング・ジャズ、モダン・ジャズなど、ジャンルごとのおすすめ名盤も解説していますよ。

 

記事の後半では、ジャズの楽しみ方についても解説しています。ぜひこの記事を参考にお気に入りのジャズ曲を見つけてくださいね。

 

目次

ジャズにはいろいろなジャンルがある!

ジャズにはいろいろなジャンルがある!

実はジャズとひとことに言っても、さまざまなジャンルが存在するのを知っていますか。ジャズには下記のようにたくさんのジャンルがあります。

 

  • スウィング・ジャズ
  • モダン・ジャズ
  • ラテン・ジャズ
  • コンテンポラリー・ジャズ

 

そのほかにもいくつもジャンルが存在しますが、今回はよくカテゴライズされているものをピックアップしました。軽快なリズムが特徴であるスウィング・ジャズは誰でも親しみやすく、初心者におすすめのジャズジャンルのひとつです。

 

モダン・ジャズは、踊るためのジャズから聴くためのジャズに変化を遂げたビバップスタイルの総称で、コードに合わせたアドリブ演奏が主体となっていました。

 

コンガやボンゴ、ティンバレスといった太鼓を活用したラテン・ジャズは、トランペット、サックス、ピアノ、ベース、ドラム、トロンボーンから編成される通常のジャズと異なり、異国感と情熱を感じられるジャンルですよ。

 

コンテンポラリージャズとは現代的なジャズの総称です。高度なテクニックとアドリブを織り交ぜた複雑な音楽が特徴です。

 

今回は上記のジャンルの中から、スウィング・ジャズとモダン・ジャズ、現代的ジャズのなかからおすすめの曲をピックアップしています。

 

初心者向け!定番のジャズ名盤15選

 

多くの人を魅了してきた名盤を紹介します。

 

初心者の方でも聞きやすい名盤を集めましたので、ジャズを聴くならまずはこの15選のなかから選んでみてください。

 

Kind of Blue(カインド・オブ・ブルー)/Miles Davis

 

カインド・オブ・ブルーは、累計1000万枚を超える売り上げを記録した、世界中から愛されているジャズミュージックです。

 

マイルス・デイビスは「ジャズの帝王」とも呼ばれているトランペッター。オーソドックスな定番のスタイルから、攻めたスタイルまで幅広くチャレンジする演奏者でした。

 

そんなマイルスは出来るだけたくさんの音符を、出来るだけ速く演奏する「ビパップ」というスタイルが流行っていた時代に、あえてゆったりと自由にメロディ奏でる「モード・ジャズ」を生み出しました。

 

カインド・オブ・ブルーはモード・ジャズスタイルの記念すべき最初のアルバムです。どの年代、どのジャンルでもランクインしているこの曲をまずは聴いてみてくださいね。

BlueTrain(ブルー・トレイン)/John Coltrane

 

「永遠の名盤」とも呼ばれるジョン・コルトレーンのブルー・トレインも定番のジャズミュージック。ジョン・コルトレーンは、マイルスと並ぶモダンジャズの二大巨頭です。

 

そんなコルトレーンはクインテットを解雇され、どん底に陥った時があります。そのような状況下で奇跡の復活曲としてブルー・トレインは誕生しました。奇跡の復活と言われているだけあり、コルトレーンの急成長が垣間見える作品です。

 

伸び伸びとした自信に溢れる音楽が、これまで多くの人を魅了してきました。とにかくみんなが知っている名曲を聞いてみたいという人にオススメの一曲です。

Getz/Gilberto(ゲッツ/ジルベルト)/Stan Getz & Joao Gilberto

 

ボーカルが入ったジャズを聞きたいという人はゲッツ/ジルベルトを聴いてみましょう。この名盤は、「グラミー賞」というザ・レコーディング・アカデミーが主催する世界最高峰の賞を獲得しています。

 

この曲を演奏したスタン・ゲッツはジャズサックスの名奏者で、ジョアン・ジルベルトはボサノバ・ジャズのギタリストかつボーカルを担当しています。

 

この2人が共演した名盤はボサノバというジャンルのスタンダードとも評価されています。ボサノバを一枚聴いてみたい人や、ボサノバというジャンルをまだ知らない人にも是非聞いて欲しい名盤です。

Portrait in Jazz(ポートレイト・イン・ジャズ)/Bill Evans

 

ジャズピアノの新時代を生み出したと言われているポートレイト・イン・ジャズは、1959年にリリースされたビル・エヴァンスの名盤です。

 

ムーディーで大人な演奏をするエヴァンスのピアノと、スコット・ラファロの激しいベースが絡む一枚となっています。ベースとピアノの関係が対等で、通常のジャズスタイルに比べてピアノよりもベースが目立つミュージックとなっています。

 

当時の演奏スタイルとは異なる自由な音楽は多くのファンの心を惹きつけました。この曲を何度も聴いてしまうという人も多いミュージックです。読書や考え事をしている時にも最適な名盤ですよ。

Bitches Brew(ビッチェズ・ブリュー)/Miles Davis

 

1969年に発売されたビッチェズ・ブリューは、マイルスの新しい方向性が一気に開花した名盤です。のちの「フュージョン」というジャズジャンルを確立した革命的な作品のひとつです。

 

この名盤では、マイルスのこれまでの経験を盛り込んだ独自性と、時代にとらわれない新しい形を組み合わせています。ジャズとロックを組み合わせ、エレクトリック楽器を使用しています。16ビートを基調としているのが特徴です。

 

冒頭のトランペットが印象的で、綺麗に伸びているハイトーンにあなたも魅了されるに違いないでしょう。「自分がやりたい曲はこれなんだ」というマイルスの強い思いが節々から感じられるアルバムです。

Saxophone Colossus(サキソフォン・コロッサス)/Sonny Rollins

 

ロリンズの代表作であるサキソフォン・コロッサスも聞きやすい音楽なので初心者におすすめです。この名盤は、1950年代のモダン・ジャズの金字塔であり、モダン・ジャズにおける最高峰とも称されているミュージックです。

 

太くてたくましいサックスの音色がとっても魅力的で、温かみのあるロリンズの個性が思う存分発揮された音楽となっています。当時、26歳とは思えない見事な技術で多くの聴衆を魅了しました。

 

歌心溢れるドラミングが特徴的なマックス・ローチ、メロディアスなピアノ奏者のトミー・フラナガン、バンドを支えるベースを担当するダグ・ワトキンスの3人にも注目して聴いてみてくださいね。

Meets The Rhythm Section(ミーツ・ザ・リズム・セクション)/Art Pepper

 

ミーツ・ザ・リズム・セクションは、西海岸を代表するサックス奏者アート・ペッパーの作品です。1957年に発売されました。ジャズには白人ジャズ、黒人ジャズという区別があります。

 

これは人種差別的な意味で使用されているのではありません。白人ジャズは薄口で淡白な演奏、黒人は粘りのある表現をすることから、サウンドに大きな違いがあるという意味でよく使われています。

 

アート・ペッパーは白人のサックス奏者ですが、黒人ジャズにも通ずる重みのある表現もできる演奏者でした。そんな白人のアート・ペッパーと、全員黒人から構成されるリズムセクションメンバーが共演したのがこのアルバムです。

 

臨時に編成されたバンドとは思えない素晴らしい名盤となっています。普段はマイルスのリズムセクションを担当していますが、マイルスと演奏する時の緊張感とは違い、リラックスしたプレイをするリズムセクションにも注目して聴いてみてくださいね。

TimeOut(タイム・アウト)/The Dave Brubeck Quartet

 

タイム・アウトは5/4拍子という変拍子が特徴のジャズミュージックです。1959年に録音された、デイブ・ブルーベックの代表作のひとつ。当時からすると変拍子がとても斬新的だったため、多くの人の注目を集めました。

 

スタンダードな名盤なので、ブルーベックのことをよく知らなくてもテレビや映画などでどこかで耳にしたことのある曲が入っているでしょう。

 

変拍子でありながら、最初から最後まで聴きやすい曲がたくさん入っており、アドリブピアノとドラムの掛け合いがどこかおしゃれでオリエンタルな雰囲気の作品です。

Waltz for Debby(ワルツ・フォー・デビィ)/Bill Evans

 

ワルツ・フォー・デビイは多くのミュージシャンがカバー曲としても取り上げており、ジャズ・スタンダードとして親しまれている作品です。

 

明るい雰囲気のメロディと愛らしい曲調で多くの人を虜にしてきました。聴きやすい音楽となっているので、ジャズ初心者にまずは聴いてほしい一枚です。

 

ビル・エヴァンス、スコット・ラファロ、ポール・モチアンから構成されるピアノ・トリオの演奏は、ビル独特の味のある演奏を聴くことができます。ライブハウスでの録音が収録されているので、当時のジャズクラブの雰囲気も感じることができますよ。

Study in Brown(スタディ・イン・ブラウン)/Clifford Brown

 

クリフォード・ブラウンによって演奏されたスタディ・イン・ブラウンは、1950年代を代表するクインテットの作品です。わずか2年という活動期間で多くの作品を世に残しました。

 

音楽性が豊かなマックス・ローチのドラムと歌心のあるクリフォードのトランペットとの相性が抜群です。

 

耳馴染みのいいサウンドだからこそ誰でも楽しめるため、初心者の方も聴きやすいジャズミュージックです。街を軽快に闊歩するようなオシャレな雰囲気の音楽ですよ。

 

ジャズがどんなものであって、なんなのかを教えてくれる入門編に最適な名盤です。

Full House(フル・ハウス)/Wes Montgomery

 

この曲はギター界の革命児とも呼ばれるウェス・モンゴメリーによって、1962年に演奏されたミュージックです。ジャズギターの代表的名盤として多くの人に聴かれています。

 

モンゴメリーはジャズギターの新しい可能性を開拓したギタリスト。1オクターブ離れた2つの音を用いながら演奏するオクターブ奏法や、フレーズをメロディラインではなくコードで聞かせるコード奏法などの超絶技巧をこの名盤では披露しています。

 

多弦によるダイナミックで鮮やかなアドリブ演奏に引き込まれるファンが多数います。軽快でノリのいい音楽だけでなく、掛け合いなども録音されているので聴衆との一体感も感じられる作品です。

 

ジャズギターの魅力を知れる一枚なので、ジャズギターを初めて聞く時にはぜひ聴いてみてください。

A Love Supreme(ア・ラブ・シュプリーム)/JohnColtrane

 

「神に対する至上の愛」を題材としたア・ラブ・シュプリームは全4楽章から構成されている壮大な組曲です。

 

通常のモダン・ジャズはアドリブを展開しながら演奏を繰り広げていくものです。

 

しかし自己探求心が強いコルトレーンは、アドリブ演奏ではなく自分が求める音楽を追求し続けました。己と戦い続けた結果、生まれたのがこの音楽です。クールかつナチュラルでありながら、コルトレーンの素直な気持ちが表現されています。

 

30分以上にわたる演奏は圧巻で、聴いていて一切飽きません。他のジャズとは一味違うものを聴きたい人におすすめの名盤です。

Somethin’ Else(サムシン・エルス)/Cannonball Adderley

 

サムシン・エルスは、どのランキングでもトップクラスにランクインする屈指のジャズ名盤です。耳馴染みのあるジャズ音楽を知りたいという人におすすめのジャズミュージックです。

 

この名盤はキャノンボール名義でありながら、バンドメンバーであるマイルスの匂いが強い作品となっています。キャノンボールでさえ抑制するマイルスとの力関係が垣間見えますね。

 

しかし、マイルスのミュートトランペットの技術は素晴らしく、マイルスがいなかったら完成しなかった作品でもあります。キャノンボールのアルトサックスとの兼ね合いは、まるで2人で会話しているかのようです。

A Night at Birdland(バードランドの夜)/Art Blakey

 

バードランドの夜は「ザ・ジャズ・メッセンジャーズ」が結成される前夜の白熱したライブを録音した名盤です。

 

ジャズミュージシャンの才能を引き出す力に秀でていたジャズドラム界のレジェンド、アート・ブレイキー。演奏がいいのはもちろん、それぞれの個性を感じることのできる音楽となっています。

 

官能的でスローテンポな「Blues」という曲は色気がたっぷりで、ホーンとピアノのソロを思いっきり堪能できる一曲です。ブレイキーの熱狂的なマンボなども収録されているので、一枚で何度でも楽しめる作品となっています。

 

いろいろなジャズミュージックを聴いてみたいという人におすすめです。

Return to Forever(リターン・トゥ・フォーエバー)/Chick Corea

 

エレクトリック・ジャズの原点であるチック・コリアによるリターン・トゥ・フォーエバーはこれまでとは違う新しいジャズに触れてみたいという人におすすめの名盤です。

 

1970年になってジャズ界は転換期を迎え、これまでのフリージャズではなく、エレクトリックジャズが流行り始めました。そのなかでチック・コリアはアコースティックサウンドと流行り始めたエレクトリック楽器を融合させ、誰でも聴きやすく親しみやすい音楽を作ります。

 

チック・コリアの音楽はすぐに多くのファンの心をつかみ大ヒット。この曲を境に70年代のジャズは形を変えたといっても過言ではありません。フュージョンミュージックの道を歩み出した記念すべき一作品です。

 

リターン・トゥ・フォーエバーは自然への回帰を意味しており、生命力に溢れた明るく開放的なサウンドが特徴です。

アップテンポなスウィング・ジャズ5選

 

1930年代から1940年代初めにかけて大流行したスウィング・ジャズ。

 

スウィング・ジャズは大編成ビッグバンドとボーカルによって構成されるジャズの演奏スタイルのことです。それまでのアドリブ演奏とは異なり、編曲主体であることが特徴的です。

 

ジャズの中でもノリがよく、アップテンポで誰でも親しみやすいスウィング・ジャズから5つピックアップして紹介します。

 

Sing Sing Sing(シング・シング・シング)/Benny Goodman

 

Sing Sing Singはスウィング・ジャズの代表曲の1つで、もともとは1936年に、ジャズシンガーでありトランペット奏者であるルイ・プリマが作曲した音楽です。いまもビッグバンドや吹奏楽などでよく演奏されています。

 

「スウィング・ジャズといえばこれ!」という人も多く、一度は耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。

 

シング・シング・シングを聴くなら、ベニー・グッドマン楽団のカバーがオススメです。トランペットとトロンボーンの掛け合いが躍動感を生み出し、途中のドラムソロが印象的な構成となっています。

 

シング・シング・シングというよりダンス・ダンス・ダンスともとれるくらい騒がしく、ダイナミックなサウンドが魅力的です。

In the Mood(イン・ザ・ムード)/Glenn Miller

 

インザムードはジョー・ガーランドという作曲家がつくり、1939年にグレン・ミラー楽団が演奏したことによって大ヒットしました。

 

今もCMなどに起用されているので、時を超えて長く愛されている一曲です。CMで聞いたことがある人もいるでしょう。ワクワク感たっぷりのオープニングは聴衆の心を引きつけます。

 

サックスとトランペットがメインで使用されていて、思わず口ずさんでしまうような明るく記憶に残りやすいフレーズが特徴です。

Take The ”A” Train(A列車で行こう)/Duke Ellington

 

A列車で行こうは音楽史にも名を残す名ピアニスト、デューク・エリントンの魅力がたっぷり詰まった名盤です。デュークはグラミー賞も受賞している素晴らしい演奏者です。

 

ニューヨークのブルックリン地区からマンハッタンを結ぶ「ニューヨーク市地下鉄A系統」を題材に、蒸気機関車が進む様子やワクワクする乗客をイメージして作られています。

 

たくさんの楽器で演奏するので、吹奏楽のようなにぎやかなサウンドが特徴的です。実際に吹奏楽でもよく演奏されている一曲であり、管楽器の響きが晴れやかで煌びやかな印象を引き立てています。日本では映画「スウィングガールズ」にも使われていますよ。

Begin The Beguine(ビギン・ザ・ビギン)/The Big Band Orchestra

 

アメリカの作曲家コール・ポーターによって作曲されたスイング・ジャズの名曲のひとつです。いまやジャズのスタンダードナンバーとなっています。

 

この曲は多くのミュージシャンがカバーしておりますが、ザ・ビッグ・バンド・オーケストラによるアレンジバージョンが聴きやすいのでおすすめです。

 

マイナーなスウィング・ジャズを知りたい方はぜひ聴いてみてくださいね。

One O’Clock Jump(ワン・オクロック・ジャンプ)/Count Basie

 

スイング・ジャズの中でも歴史のある古い名曲がワン・オクロック・ジャンプです。

 

ジャズ界の大御所であるカウント・ベイシー、ギタリストのエディー・ダーラム、アルトサックスのバスター・スミスによって1908年に作られた楽曲です。

 

ワイルドで荒っぽいですがクセになる作品ですよ。

オシャレな現代的ジャズ5選

 

古くから演奏されてきたジャズは、いままでに何度も形やスタイルを変えながら多くの人に愛されてきました。

 

ここでは2000年以降に発売された現代的ジャズを5つ紹介します。これまでに紹介したサウンドとは少し違う、おしゃれな雰囲気を味わえるミュージックを集めました。

 

GoGoPenguin(ゴーゴー・ペンギン)/GOGO PENGUIN

 

ゴーゴー・ペンギンは、イギリスのピアニスト3人によって結成された新世代トリオです。

 

もともとは地元であるマンチェスターのクラブを中心に活動していましたが、イギリスで音楽賞を受賞したことから一気に世界中に注目されるようになりました。結成以降、現代的ジャズの最前線を走っています。

 

ゴーゴー・ペンギンにはエレクトリックでありながら、クラシカルでもあり、ロックでもある不思議な感覚を味わえる名曲が揃っています。

Black Radio(ブラック・レディオ)/Robert Glasper

 

アメリカのピアニスト、ロバート・グラスパーも現代ジャズには欠かせない存在です。これまでのジャズを一掃し、ダンスのジャンルでよく使われるR&Bやヒップホップを本格的にジャズに取り入れました。

 

そのなかでも2012年にリリースされたブラック・レディオは21世紀の新しいジャズの形を作ったといっても過言ではありません。多くのミュージシャンに影響を与え、アメリカの黒人発祥であるブラック・ミュージックの可能性を大いに広げました。

 

ブラック・レディオは2013年のグラミー賞にて最優秀R&Bアルバムを受賞しています。世界中から高く評価されている名曲をぜひ聴いてみてくださいね。

Liquid Spirit(リキッド・スピリット)/Gregory Porter

 

グレゴリー・ポーターは表現力が豊かで、甘いボイスが魅力的なシンガーソングライターです。そんな彼のデビュー作としてリリースされたリキッド・スピリットは2013年に発表された比較的新しいジャズミュージック。グラミー賞で最優秀ジャズ・アルバム賞も受賞しています。

 

おしゃれなジャズサウンドをバックに、温もりのあるバリトンボイスが心地よい音楽となっています。

 

男性ボーカルのなかでカリスマ的存在であるグレゴリーの音楽は、現代ジャズを知るためには外せない作品です。世界中のファンを魅了した名曲にあなたも触れてみてください。

Un Easy(アン・イージー)/Vijay Iyer

 

現代のジャズピアノにおいて、彼の右に出るものはいないと言われているほど評価の高いヴィジェイ・アイヤー。そんな彼がピアノ・トリオ作品として2021年にリリースしたのがこのミュージックです。

 

アンイージーは直訳すると「不安」を意味します。世界中が不安と恐怖に取り囲まれたコロナ時代を象徴するような名盤ですよね。

 

ドラマーのタイショーン・ソーリーとベースのリンダ・メイ・ハン・オーと一緒に作り出す音楽は、軽やかでありながら白熱していて、芸術作品そのものです。それぞれのメンバーが繰り出す即興音楽にぜひ耳を傾けてみてください。

Soul Eyes(ソウル・アイズ)/Kandace Springs

 

この作品はスモーキーで官能的な声を持つキャンディス・スプリングスが2016年にリリースしたデビューアルバムです。日本人にもカバーされています。

 

彼女はブラック・ミュージックの伝統を継承し続けながらも、革新的な視点をジャズに持ち込んできた現代アーティストのひとり。

 

キャンディスの音楽は女性らしいしなやかさと、内から湧き出る強さが垣間見えるのが特徴です。ボーカルとピアノの掛け合いが美しく、思わず聞き惚れてしまいますよ。

寝る前のリラックスタイムにおすすめなモダン・ジャズ5選

 

1940年ごろ、不景気の影響で大所帯のバンドの維持が難しくなり、ビッグバンド主体のスウィング・ジャズは衰退していきました。そのため小編成のバンドが主流となり、アドリブで演奏をするビバップから派生してモダン・ジャズというジャズジャンルが誕生しました。

 

少ない音階で演奏するモダン・ジャズは激しい音楽ではないので、寝る前に音楽を聴いてリラックスしたいという人に特におすすめです。

 

ここではモダン・ジャズのジャンルから5つの曲を紹介します。

 

My Favorite Things(マイ・フェイバリット・シングス)/John Coltrane

 

マイ・フェイバリット・シングスはリチャード・ロジャースが作曲した作品です。ミュージカル「サウンドオブミュージック」にも使用されており、そのほか数多くの有名アーティストにカバーされています。

 

そのなかでもモダン・ジャズの発展に大きく貢献したサックス奏者、ジョン・コルトレーンがカバーしたマイ・フェイバリット・シングスがおすすめです。

 

モダン・ジャズの代名詞とも呼ばれるこのジャズミュージックは、ソプラノサックスが奏でる3拍子の音楽とダイナミックなドラムがよく調和しており、非常に心地よいサウンドとなっています。コルトレーン自身もこの曲がとても大好きで、晩年までずっと演奏をし続けていたそうですよ。

 

ほっと一息つきたくなる、安心感のあるサウンドは寝る前のリラックスタイムにぴったりでしょう。

Take Five(テイク・ファイブ)/Dave Brubeck

 

テイク・ファイブはデイヴ・ブルーベックの最も売れたシングルの曲のひとつです。日本のテレビ番組でもよく使用されているので、聞いたことのある人もいるのではないでしょうか。

 

この曲は5/4拍子の音楽であるため、不思議なテンポ感が特徴です。

 

変わったリズムのドラムからスタートし、そこにデズモンドが奏でる美しいサックスのメロディが重なります。独特のメロディラインと力強く軽快なドラムソロが有名で、不協和音とは異なる”ズレ”がクセになる一曲です。

 

ブルーベックの音楽はスウィングしないためジャズっぽい重みはありません。気を抜きながら聴ける音楽のため、寝る前のリラックスタイムにオススメです。

Cool Struttin’(クール・ストラッティン)/Sonny Clark

 

モダン・ジャズといえばの名盤であり、多くのジャズファンを虜にしたのがこのクールストラッティンというアルバムです。

 

ジャズアルバムの中でも豪華なメンバー揃いといわれており、ジャズ・ピアニストのソニー・クラークとコラボして、マイルス・デイビスやジャッキー・マクリーンなどがバンドに参加しています。

 

スローで落ち着くテンポが1日の疲れを癒してくれますよ。さりげなく使われている高度なテクニックに耳を傾けながら、眠りにつくのがオススメです。

Work Song(ワーク・ソング)/Nat Adderley

 

柔らかく包容力のあるサウンドに包まれながらリラックスしたい人には、ワーク・ソングがおすすめです。日本ではタモリが歌っているので、テレビで耳にしたことがある人もいるでしょう。

 

ワーク・ソングにはコルネットがふんだんに使用されています。コルネットとはトランペットに似ている金管楽器の仲間で、トランペットより音色が柔らかく、伸びのある音が出る楽器。この楽器の使い手として有名なのがナット・アダレイです。

 

ファンキー・ジャズとして大ヒットとなったこのアルバムは、どこか懐かしさを感じさせるミュージックとなっています。

A Night In Tunisia(ア・ナイト・イン・チュニジア)/Dizzy Gillespie

 

誰もが知っているこの曲はモダン・ジャズのスタンダードナンバーです。有名トランペッター、ガレスピーの代表作であり、多くの人がカバーやアレンジをしています。

 

序盤は静かにスタートしますが、後半にすすむにつれてガラッと雰囲気が変わるのが面白い音楽です。各楽器によるソロの聴かせどころも多いので、ラテンパーカッションやトランペット、トロンボーンの音色の違いを感じながら楽しむことのできる一曲です。

 

独特のエキゾチックな雰囲気がクセになる一曲をぜひ聴いてみてください。

聴くだけじゃない!ジャズを演奏するのもオススメ!

 

ジャズをただ聴くだけではなく、自ら歌ったり演奏したりしてジャズを楽しむのもよいでしょう。

 

ここでは誰もが挑戦できるジャズボーカルや、ピアノを演奏する人におすすめのジャズ・ピアノについて紹介します。

 

誰でもチャレンジできる!ジャズ・ボーカル

 

ジャズ・ボーカルは歌うスタイルや表現の仕方、テンポなどを自由に決めることができます。曲の進行に合わせてアドリブを効かせていくので、一度たりとも同じ演奏にはなりません。オンリーワンの音楽を作り上げる面白さと難しさが詰まっています。

 

ここではジャズ・ボーカルにチャレンジする際に練習しやすい音楽を、これまで紹介した名盤の中からいくつかピックアップして紹介します。

 

ジャズボーカル向けジャズ名盤

 

ジャズボーカルにチャレンジしやすい名盤は下記の2つです。

 

  • Sing Sing Sing(シング・シング・シング)
  • My Favorite Things(マイ・フェイバリット・シングス)

 

ベリーグッドマン楽団によるオーケストラの音源にはシンガーは入っていませんが、実はシング・シング・シングには歌詞があります。歌詞は簡単でわかりやすいので、初心者もボーカルに取り組みやすい一曲です。

 

テンポが速い音楽のためゆっくりとしたテンポから練習をし、スウィングのリズムを掴み取ることができたら徐々にテンポアップしていくのがよいでしょう。

 

ジャズボーカルについてより知りたい方は別の記事で詳しく解説しているのでそちらもご覧ください。

 

ピアノ奏者はゆったりとしたジャズピアノが弾きやすい

 

ピアノを弾くことが出来る人はジャズピアノを演奏してジャズを楽しむのもおすすめです。

 

ジャズピアノにチャレンジする際に練習しやすい音楽を、これまで紹介した名盤の中からピックアップして紹介します。

 

ピアノ奏者向けジャズ名盤

 

ジャズピアノを演奏する際は下記の3つの名盤がおすすめです。

 

  • Black Radio(ブラック・レディオ)/Robert Glasper
  • Return to Forever(リターン・トゥ・フォーエバー)/Chick Corea
  • Portrait in Jazz(ポートレイト・イン・ジャズ)/Bill Evans

 

グラスパーのデビュー作「Canvas」という作品もジャズピアノを習得するには最適の名盤です。スタンダードなアコースティックジャズとなっているので、ピアノでも演奏しやすいですよ。

 

アドリブで機転を利かせながら演奏するには、事前にフレーズやコードをいくつか知っておく必要があります。

 

「ジャズフレーズが弾けるようになりたい」「誰かに教えてもらいながらジャズピアノを習得したい」このように思っている方はプロから指導をしてもらうのもよいでしょう。

 

椿音楽教室ではプロの講師が、場所や時間を選ばずレッスンをしてくれます。どの曲でも汎用的に使用できるフレーズを教えてもらえばアドリブ力を高めることができますよ。

 

ジャズピアノについて理解が深められていない人は、60分の無料レッスンでジャズピアノというものがどういうものなのかを体験してみるのもおすすめです。「椿音楽教室」の体験レッスンはこちらから応募できます。

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聴くだけではなく、ジャズを演奏して楽しもう

 

この記事では初心者におすすめのジャズ名盤を紹介しました。スウィン・グジャズや現代的ジャズ、モダン・ジャズなどスタイルごとに異なるジャズを聴き比べて、あなたの好きなジャンルや名盤を見つけてくださいね。

 

また、ジャズは聴くだけではなく演奏するという楽しみ方もあります。お気に入りの曲を見つけたら、歌や楽器で演奏できるように練習してみましょう。よりジャズの魅力や良さに気づくことができますよ。

 

この記事を参考に、いろいろな年代のジャズミュージックを楽しんでくださいね。

 

ジャズに関するよくある質問

 

ジャズボーカルを練習するのにおすすめの曲を教えてください。

 

ジャズボーカルを練習する場合は、下記の2曲がおすすめです。

 

  • Sing Sing Sing(シング・シング・シング)
  • My Favorite Things(マイ・フェイバリット・シングス)

 

ジャズピアノ初心者が弾きやすいジャズの曲はありますか?

 

ジャズピアノ初心者は、ゆったりとした曲調の曲が弾きやすいです。

 

特に、以下の3曲が練習曲としておすすめですよ。

 

  • Black Radio(ブラック・レディオ)/Robert Glasper
  • Return to Forever(リターン・トゥ・フォーエバー)/Chick Corea
  • Portrait in Jazz(ポートレイト・イン・ジャズ)/Bill Evans

 

ジャズにはさまざまなジャンルがあるのですか?

 

ジャズにはさまざまなジャンルがあります。代表的なジャンルは以下の4つです。

 

  • スウィング・ジャズ
  • モダン・ジャズ
  • ラテン・ジャズ
  • コンテンポラリー・ジャズ

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