更新日:2018.03.17
【音が伝えるメッセージ】
私たちの生活は、たくさんの”音”で溢れています。
私たちが普段何気なく耳にしている音は、人に安心感を与えたり、恐怖心を抱かせたり、楽しい気持ちや懐かしい気持ちにさせたり…と、人の心理に直接訴えかける力を持っています。
たとえば、大泣きしている赤ちゃんにホワイトノイズ(※)を聞かせると泣き止むのは、赤ちゃんが胎内にいた時に聞いていた音に似ていて安心するからだと言われています。
また、ホワイトノイズは集中力アップやに睡眠の質の向上にも効果的な音だそうです。
(※)ホワイトノイズ / 全ての周波数で同じ強度となるノイズ。
ラジオやテレビのノイズ音など「シャー」と聞こえる音 人の心を落ち着かせる音もあれば、逆に不安を煽る音も存在します。 和音を心地よく感じる一方で、不協和音を聞くと不快に感じたり、恐怖を感じる人は多いですよね。
不協和音は、そういった人の不安心を煽るためにホラー映画等の音楽の多くや、危機を知らせるためのJアラートにも取り入れられているのだそう。
言葉はなくとも、上記のような単純な音の組み合わせからでも、わたしたちはいろんなメッセージを受け取っています。 むかし、音楽の師から「楽譜は台詞、音は声」という言葉を聞きました。
作曲家の想い、バックボーン、込められた願い、メッセージ… それらを伝えるための音の一つ一つを、世の中の演奏家たちは技術と精神で作り上げるのです。 そう考えると、演奏家は音で想いを届けるメッセンジャーなのかもしれません。
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