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Staff Blog

更新日:2017.01.28

【譜面】~椿音楽教室~

一昔前の作曲と言うのは想像通り楽譜にインクでオタマジャクシを書き入れて自作曲を編纂することが作曲であった。当然作曲家たちは譜面を読めなければ行けなかったし、楽曲を知ろうと思ったら出版されている楽譜を購入して演奏しなければ鳴らない。演奏とはすなわち楽譜を読めなければならない、ということでもある。ベルリオーズのようにピアノが弾けなかったり、ムゾルグスキーのように編曲を誰かに任せるという琴はあっても、楽譜の書けない作曲家はほとんどいなかっただろう。
 DTMという単語が出て来て久しいように、現代ではDAWが発達してから楽譜が読めなくてもパソコン上で作曲の出来る環境が整っている。私はDTMの存在よりも譜面との出会いがタイミング的に早かったために譜面をある程度読み、書くことが出来るが、私が出会った中では楽譜を正しく書くことが出来ない方も結構いる。特に楽曲のミックスするスタイルが主流のDJの方に多いような印象を受ける。もちろん楽器が弾けなかろうが譜面が読めなかろうが素晴らしいDJや作曲家は大勢いる。中には楽譜や和声、コード理論に縛られていないからこそ素晴らしいセンスを発揮できる作曲家、そしてその卵を何人も見たり、人づてに聞いたりしていた。
 だが、私個人の意見としては楽譜は読めれば読めるほどいいと思う。便利である以上に、職業作曲家には避けて通れぬ道なのでは、とすらおもっている。