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Staff Blog

更新日:2017.01.04

【マイク録音①】~椿音楽教室~

以前の「ライン録音」というタイトルのコラムをお送りしたことがある。ざっくり大きく分けて二種類の録音方法——ライン録音とマイク録音の片割れを紹介した記事だ。
 今回はもう一つの録音であるマイク録音をご紹介しようと思う。それこそ前回は学生の録音で初めてキーボード録音に立ち会ったのだが、今回はアルトサックスの録音だ。管楽器の録音はいつだってわくわくする。
 さて、今回も例にもれず学生の録音の手伝いで、エンジニアもおらず(だから素人の私が立ち会うのだが)スタジオも使えず学校の教室の一室だ。前回はライン録音だったため部屋の広さも周囲のノイズもそこまで気に留めなくても良かったのだが、今回は違う。
 使うマイクはROAD社のNT2000。数あるコンデンサマイクの中でも価格帯がリーズナブルだが、集音性が高い。逆に言うと周囲の雑音もダイナミックマイクより一緒に拾いやすいわけだが、私は仮歌録りなどでとても重宝しているマイクだ。
  さて、木管楽器と言えどベルがついているだけあってサックス族は音量がとてもある。しかも前述した通り、今回は録りの場所が狭い部屋であるため、環境ノイズとは別に「録り音が壁に反射した空間の鳴り」もかなり集音してしまうだろう。なので今回は、録りの数日前にスタジオを持っている方のアドバイスに従い教室にあるホワイトボードに毛布をかけて、奏者の後ろにそれを立てることで簡易吸音材を作ることにした。