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Staff Blog

更新日:2020.11.13

~今日の楽曲【子供の情景①】~

今日の楽興は、ロベルト・シューマン作曲の『子供の情景』前編です。

子供の情景・・・ふむふむじゃあ、子どものための簡単な楽曲のことかなーーー・・・
あなどることなかれ!!
子供の情景は、タイトルにこそ”子供の”と名付けられていますが、これは後の「こどものためのアルバム」とは違って、子供のためだけの作品ではなく、大人のためのものでもあるのです。
音楽史家のK.H.ウェルナー(ヴェルナー)氏は
「“子供の情景”は、若い心を保った大人たちのための曲集である。」と語っています。
1838年、シューマンが後の妻となるクララへ宛てた手紙にこう記されています。

「今ボクは音楽がいっぱいで張り裂けそうな気がすることがよくあります。何を作曲したのか、忘れないうちに書いておくと・・・いつか君はボクに書いたでしょう?“時々あなたは子供のように思えます”って。この言葉の余韻の中で作曲したのです。つまり、これがまるで魔法の筆のような働きをして、30ものちっちゃな可愛いやつが書けました。そこから12曲選び出して ”子供の情景”と名付けたんです。君もきっと喜んでくれるでしょう。だけど、(貴女が)名ピアニストであることは忘れて下さいよ。」