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Staff Blog

更新日:2016.09.26

【Singapore National Youth Orchestra】 ~椿音楽教室~

今日皆さんに紹介したいのは「Singapore National Youth Orchestra」です。シンガポールで留学希望や旅行しに行く方々は、是非SNYOの活動に参加したり、コンサートを見に行ったりしてくださいね!
 まず、SNYOというのは国家的レベルの部活活動であり、中学生から社会人(上限は30歳)で構成されています。そして、参加することを通じてCo-Curricular Activities、いわゆる部活活動ポイントを集められ、進学や奨学金の面接に際して使えるので、シンガポールの学生は皆真剣にやっている活動です。日本の皆さんはこれを聞いたら信じられないかもしれませんが、政府にサポートされ経営されているので、オーケストラへの参加費用は無料なのです 。それだけではなく、オーケストラのメンバーでいるうち、月四回楽器指導の料金も50%免除されています。
 もちろん、それだけの給付をもらえるからには、能力とスキルが期待されます。そう、入団にはオーディションがあるのです。このオーケストラの元メンバーの私はその厳しさを一番知っています。なぜなら、私の一回目のオーディションは不合格だったからです。 学校のバンドでいつもプリンシパルフルートを任される私は、「こんなオーディションは楽勝だ」と思い込んで、真面目に練習せずオーディションを受けてしまったのです。当然のように落ちてしまったのは言うまでもありません。そして、その後は二回目のオーディションに向けて厳しい訓練とドリルを始めました。現役シンガポールシンフォニックオーケストラのフルートとピッコロ演奏者Roberto Alvarez 氏の元で指導を受け始めてから、音色とテクニックは大幅に改善され、モーツァルト協奏曲でオーディションに合格しました。なによりも大切だったのは、先生に「年齢や経験にかかわらず、プロの演奏レベルを基準として毎日真剣に練習し、常にその目標に近づいているかどうか反省することです。」と指摘されることでした。
  私は吹奏楽団より、弦楽器が入っているオーケストラの形式で演奏するのが好きです。管弦楽器にせよ、打楽器にせよ、それぞれ自分のパートを精一杯演奏して、一つの美しい旋律になることに泣きたいぐらい感動します。SNYOは学生オーケストラのため、アマチュア団体であることにもかかわらず、みんな一小節でも休憩の時間を利用して繰り返して練習する姿を見ると、モチベーションが一気に上がって、自分も一生懸命練習するようになりました。SNYOの参加を通じて、同じくクラシック音楽が好きで、切磋琢磨できる仲間も増えました。「ね、このデュエット一緒にやらない。」と誘われたり、ミニコンサートをやったりするのは私にとっては一生忘れられない思い出です。