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Staff Blog

更新日:2010.01.11

【楽器と勉強は両立できるのか】 ~椿音楽教室~

  女性は仕事と育児の両立を巡って激しく議論されてきたように、学業のかたわらでフルートを学んでいた私にとっては、どちらもあきらめたくない、どうすれば両方が両立できのるかというのは大きな挑戦でした。もちろん例外もあります。当時、同じシンガポール青少年オーケストラでフルート奏者をつとめていて、お父さんはロシア人でお母さんは韓国人のハーフの男の子は、小学生のうちからプロになることを決意し、13歳の時お母さんとともにパリに移住して、本格的なトレーニングを始めていました。
  小さな頃から将来の希望を決められる人もいれば、私みたい進路についてまだ決められない人もいます。後悔しないようにできるだけいろいろな事をやって、潜んでいる才能を発見していくというのは私のポリシーです。しかも、当時の私は大学進学を目指し、シンガポールのある進学校に入学していて、勉強をやめるわけにはいかなかったのです。そして、高校生の私の一週間はこんな感じでした。月曜日と金曜日に、午後5時から7時半まで別のキャンパスで行われる日本語授業に通い、火曜日から水曜日はフルート講師の自宅でフルートレッソンを受け、木曜日の夜は青少年オーケストラのリハーサルに向かい、土曜日の朝はKawaii Music Schoolに音楽理論レッスン。
一番大変だったのは高校一年生の時、学校の年末模擬試験にもかかわらず、フルートリサイクルディプロマの試験の準備として、毎日最低3時間の練習を確保するため、勉強の時間を削ってまで必死だったこと。もちろん、成績に影響を及ぼさないわけがなかったのですが、両立できることをやって見せたい部分もありました。学校の試験にはなんとなく合格でき、学業優先に過ごしていた私の友達からすれば、どうしてそこまで無理するのか理解してくれないかもしれないけれど私の成績は勉強できる人ほど優秀じゃなくてもいい、フルートを続けてきたことを後悔していない。むしろ、感謝している。その充実した日々のおかげで、私は同年代の友達より勉強以外のことを体験できるし、しかも音楽を続けなければフルートを教える仕事もできなかったのですから。
  時間をきちんと管理し、スケージュルを立てて守っている限り、趣味と勉強・仕事の両立は可能です。なぜかいうと、人間は自分が思ったより強く、学習能力が高いものだから。最初は辛いものもあったけれど、やめずに前に進めばその苦労が報われます。