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Staff Blog

更新日:2016.12.21

【ロシア人ピアニストの特徴】 ~椿音楽教室~

こんにちは!
今回はロシア人ピアニストとはいったいどういう演奏をする傾向があるのか、また、その凄みとはどこにあるのかを探って行きたいと思っております。最後までお読み頂ければ嬉しいです!
ロシア人ピアニストについて皆さんどの様な印象をお持ちですか?凄まじい馬力やテクニックがあり、まさしく「豪腕」といったイメージでしょうか?それとももしかしたら、とても繊細にピアノを扱うイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。そして、よく耳にする「ロシアンピアニズム」とはいったいどの様なものなのでしょうか。
その様な謎めいた国ロシアのピアノ事情についてお話していきたいと思います。
まず、今ロシアのピアノのレベルは世界最高といっても過言ではないでしょう。そして、今のみならず過去から現在、そして未来に至るまでロシアのピアノのレベルはトップクラスを維持し続けることでしょう。それにはいくつか理由があります。まず一つ目は、ロシアにはとても緻密に考えられ体系化された幼児基礎教育のメソッドがあるからです。ロシアにはモスクワ音楽院やサンクトペテルブルグ音楽院な、世界に名だたる音楽院が名を連ねていますが、そこに入る前の初等教育の段階を徹底的に勉強するために設けられた、中央音楽学校やグネーシン音楽学校などがあります。そこで行われている初等教育は他の国のそれとは、似ても似つかぬ、特異にすらみえる教育方法ですが、実はそれは大人になって最高のパフォーマンスを実現することを可能にするための、いわば下地を完璧に作り上げるものでとても理にかなっています。むしろ、いま日本で勉強しているある程度年齢のいった大人のピアニストでさえ、その練習方法を試してみる価値はあるのではないかと思ってしまうほどです。
もうひとつには、ロシアには様々な特徴を持ったピアノ流派が存在します。ネイガウス流派、ゴールデンヴァイザー流派、イグムノフ流派がその中心といえるでしょう。各流派それぞれにとても魅力的な特徴があり、それはまたの機会に詳しくご説明したいと思います。
つまり世界最高の幼児教育と、それを得た後に羽ばたける素晴らしい選択肢がいくつもあるということが、ロシアのピアニズムを陰で支え、ここまでの繁栄を可能にしたといえると思います。そのようなロシアンピアニズムを日本でももっと多くの人が取り入れてほしいものですね。お読み頂きありがとうございました。