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Staff Blog

更新日:2016.10.04

【ゲンリヒ・ネイガウス】 ~椿音楽教室~

皆さんこんにちは!!
今回は私の最も敬愛するピアニスト、ゲンリヒ・ネイガウスについて書いていこうと思います。以前もブログで少しふれたことがあるとは思いますが、今回はもう少し詳しく書いていきますので、最後までお読みいただけると嬉しいです!!
彼のことについて、なにから書こうか全く思いつきません。なぜなら、書きたいことが多すぎるからです。しかし、言葉にしてしまうとあまりにも陳腐な表現にしか聞こえなくなってしまうんじゃないかという思いもあります。そう、それだけ彼の演奏には他の人にはない、変えがたい素晴らしいものがあるのです。その前に彼の経歴を簡単におさらいしていきたいと思います。彼は1888年に生まれました。14歳の頃あの伝説的なヴァイオリニストであるミッシャ・エルマンとの共演も果たしています。かれは、これまた伝説的なピアニストのゴドフスキにも習ったそうです。こちらはあまり性に合わなかったようですが笑。かれは、まずピアノ史上最も優れた教師として有名ですよね。その生徒と言ったら、そうそうたる顔ぶれどころの騒ぎではありません!エミール・ギレリス、スヴャトスラフ・リヒテル、ヤコブ・ザーク、ヴェラ・ゴルノスタエヴァ、ラドゥ・ルプー、レフ・ナウモフなどなど、、、彼らのような歴史に残るピアニストが全てネイガウスの弟子とは、本当に信じられませんね。なぜ、のれだけ個性もスタイルも違うピアニストを育て上げることができたのか、本当に不思議で仕方ありません。しかし、おそらく、かれの音楽性はもちろんの事、人間を見る目、洞察力、言葉の選び方、知識量。おそらく、どれを取っても優れていたのだと思います。ネイガウスのレッスンを一度でいいから、みてみたかった、もっと欲を言えば受けてみたかったものです。。
しかし、この教師として素晴らしいネイガウスですが、ピアニストとしても本当に素晴らしい人でした。あのリヒテルが、音色ではネイガウスにかなわないと言ったくらいですから。ネイガウスはかなり昔の人なのでなかなか多くの録音がいい状態で残っているとは言い難いです。しかし、是非その少ない録音の中から、なんでも良いので聞いてみてください。摩訶不思議な永遠におちてこないのではないのかと錯覚してしまいそうな音色、叙情的でしかし本質をついた音楽性は、一度聞けばファンにならざるおえないと思いますよ!1人のネイガウス信者として、彼の演奏がさらに世に知られることを祈って、終わりたいと思います。お読みくださりありがとうございました。