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Staff Blog

更新日:2016.10.05

【リサイタルの裏話】 ~椿音楽教室~

みなさんこんにちは!!今日はリサイタルの裏話について書いて行こうと思っております。最後までお読みいただけると嬉しいです!!
みなさんは、ピアノやヴァイオリン、またチェロなどのリサイタルに行かれたことはありますか??もしかしたら、自分で弾いたことがある!!という方もいらっしゃるかも知れません。
リサイタルとは具体的にどういう演奏会の形態をいうのか、具体的にそこからおさらいしていきましょう。リサイタルとは、昔からあった演奏会の形式ではありませんでした。なぜなら、むかしは、自分で作ったいわゆる自作曲を世に問うために演奏会は企画され、自分の楽器の力量をみんなにアピールするために演奏会をしたわけではなかったからです。たとえば、モーツァルトなら、彼の作ったピアノソナタを彼自身の手で弾き、ベートーヴェンやハイドン、シューベルトなどもまたそうでした。しかし、やはり飛び抜けた力を持つピアニストは、自分の力を誇示したくなるものです。そこで、最初にリサイタルを開催したのが、あの「ピアノの魔術師」フランツ・リストでした。かれの、ピアノの腕前はあのショパンでさえも感嘆するほどのもので、かれがはじめて、演奏会として、自作曲以外の曲も取り入れて演奏する、リサイタルをこの世に生み出したのです。
いまでは、リサイタルというととても一般的でいろんな場所でいろんな人たちが開いていますね。しかし、もともとはこのような成り立ちの逸話を持っていたのです。
さて、題名にもさせていただいた、リサイタルの裏話。実は、私も何回もリサイタルを開催させていただいており、そのときのエピソードなど、少し書いて行こうと思っております。
リサイタル直前は、ものすごいプレッシャーを感じ、極度の緊張状態となります。それは当然ですよね。お客様はみな自分の演奏を、お金を払って聴こうとしているのですから。責任重大です。そんなとてつもないプレッシャーのなか、どのように自分を落ち着けるのか。私は、このような方法をとります。それは、リサイタルプログラムの一曲目の最初の部分をひたすら、冗談と思われてしまうくらいゆっくりしたテンポで、何度も何度も繰り返し弾くのです。実は、やはりこれもまた、よく言われることですが、弾きはじめてしまえば、意外と緊張は薄れてしまうものです。なので、最初の弾き始めの部分に相当の安心感を持たせておけば、とてもリラックスしながら弾けるというものです。このように、リサイタルを迎えるにあたっていろんな人がいろんな工夫を凝らしています。あなたなら、どうしますか??