更新日:2016.06.05
【椅子の高さ②】~椿音楽教室~
鋭角になればなるほど、鍵盤自体に触れる時間も自ずと短くなります。つまり、それだけ共鳴体を押さえている時間が短いので、響きが豊富になります。逆に、押さえている時間が長いと、響いている箱に長い間触れることになるので、響きの観点から言えばデメリットのほうが多いでしょう。しかし、椅子が低い名ピアニスト達は、観察してみると総じて暖かい音を持ったピアニストが多いようです。
打鍵のメカニズム的な違いもありますが、当然体感としての違いも出てきます。私は、大学時代の椅子の高さは一番下で、今の椅子の高さは一番上に近くどちらも経験しているのですが、やはり音の見え方がかなり変わってきます。
座る椅子が低いと、どちらかというと一音一音が明確に認識できます。しかし、響きの全体像を捉えられるのは椅子が高い時です。椅子が高いと、いうならば響きに覆い被さるような形で演奏する体感を得ることができます。
どちらが良いかは、人それぞれだと思います。しかし、身体的な特徴だけでなく音楽にも直結するものだと思って、椅子の高さを考えてみてはいかがでしょうか。
