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Staff Blog

更新日:2016.05.01

【室内楽の醍醐味①】~椿音楽教室~

こんにちは!今回は、室内楽の面白さや難しさをみなさんと一緒に考えていきたいと思っております。最後までお読みいただけると嬉しいです!

ピアノを弾くということは、大きく分けて2つあります。1つは1人で舞台に立ち、ソロのために書かれたピアノ曲を弾くこと。もう1つは、自分以外の誰かと複数人でひとつの曲を演奏することです。
よくピアニストは孤独な存在だと言われます。確かに、1人だけの演奏で完結する曲は他の楽器に比べて非常に多く、その分一人きりで音楽に向き合う時間も多いものです。他の楽器からは、むしろ1人だけでこれだけ充実した曲の数々を演奏することができるのだから羨ましいといわれます。それはその通りなのですが、やはり1人で演奏するのは幸せと孤独の間で佇んでいるようなものではないでしょうか。そういうピアニストの特性上、室内楽というのはとても楽しいものです。
しかし、室内楽には室内楽なりの難しさが当然あります。まず、自分と違う人間と一緒に演奏するのですから、音楽に対する考え方や、歌い回しの趣向、リズム感のセンスや間の取り方までありとあらゆる音楽的性質に違いが出てきます。しかし、演奏する曲は一曲です。その他者と音楽的にいろんな部分を擦り合わせ、そのプロセスを自然な形で演奏できるまで繰り返すのがとても大事です。この音楽的作業も、1人で作り上げるのとはまた違った難しさがあり、なかなか満足できることはありません。