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Staff Blog

更新日:2016.05.03

【クラシックコンサートにて①】~椿音楽教室~

当たり前のことなのだが、ジャズとクラシックは同じ音楽なのに畑が違う。クラシックが西暦の千桁になる前から存在していた一方、ジャズが本格的に浸透するようになったのは1900年代。歩んできた歴史が違うのだ、解釈がちがければ演奏も変わる。習慣も違う、そうなれば好みも別れる。この二つのジャンルが長い間相容れないものとして人々に根付いていたのも納得がいく。
 それはさておき、去る10月の末にとある学校でピアノ曲オンリーの学内コンサートが開催されていた。年に2回開催されるこのコンサートは、連弾・二台ピアノ・トリオ(クラシカルな方)など、本当に全曲ピアノサウンドオンリーなのが特徴だった。クラシックオンリーをコンセプトとしているのでポピュラー曲は一曲も出ないが、私は毎回楽しく見させてもらっている。
 学校のコンサートなので、もちろん演奏するのはピアノ学科の学生たちだ。だがこのコンサートの面白いところは、ピアノ学科であればクラシックピアノ専攻でもジャズピアノ専攻でも演奏をするところにある。普段はコードとアドリブの世界に生きるジャズ専攻の学生がファリャやチャイコフスキーを弾いたりするのだ。これがまた面白いもので、私が毎回足を運ぶ理由の一つでもある。
 今回、ジャズ専攻の方々はモーツァルトを弾いていた。モーツァルトは言わずと知れた古典派の作曲家だ。