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Staff Blog

更新日:2016.04.04

【ヴィヴァルディのあだ名④】~椿音楽教室~

ヴィヴァルディはしばらくしてここの定期演奏会のために作曲もはじめた。
間もなくここの演奏はほかの3つのオスぺダレを抜き、ついには市の名所の一つとなった。
「四季」はその定期演奏会のために作曲されたものの1つである。1955年にフランスの音楽学者パンシャルルが数えたところによると、協奏曲は454曲あり、そのほか交響曲は23年、各種楽器のソナタは75曲ある。大変な数である。
しばらくしてこういう噂が飛び始めた。司祭であるくせにミサをあげることをその筋から禁止された、というのである。その理由は、かれはミサをあげている最中に楽想がわくと、それを忘れないために祭壇を降りて儀式用具室に急ぎ、そこで楽譜にそれを書き留める、ということをやった。しかしいやしくも正気の司祭ならそういうことをやるはずはない。
彼は気違いである。それで以後はミサをあげることを禁じられたというものである。そして「ミサをあげない司祭」とあだ名されたわけである。