【著作者人格権①】～椿音楽教室～

著作権を少しでも勉強したことのある方なら、著作権には“著作者人格権”と“著作財産権”の二つに分けられることは嫌でも聞いたことがあるだろう。“著作財産権”は文字通り著作と財産に関わる権利関係で、著作を使って設けたお金をもらう権利が誰にあるかとか、創作者である自分以外の人間に分け与えることが出来る権利だ。
　一方、今日話そうと思う話のネタは著作者人格権についての権利の方だ。作った作品を公表するかどうか、公表した作品に対して本名を使うか偽名を使うかを決められたり、勝手に内容や作品タイトルを変えられないように守ってくれる権利などがある。
　さて、著作権に関して全く知識を持っていなかった高校生の頃、私は吹奏楽部に所属していた。作曲を何となく始めたのはまさにその頃で、高校三年生のときに様々な幸運が重なって、オリジナルの吹奏楽曲を定期演奏会で演奏していただけることとなった。大変嬉しかったし、その時の本番の演奏や音をいまでも鮮明に思い出せる。