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Staff Blog

更新日:2017.01.12

【作曲家視点の映画レビュー「ローグワン」③】~椿音楽教室~

「Mr.インクレディブル」の音楽を聴いたときは子供ながらに驚きであった。何ともクールでナイスでレトロなビックバンドサウンド、だが映像とことごとくマッチしたまごうことなき“劇伴”を作り上げている。一見両立が難しい両者を成立させてしまっているところも驚きであった。なにより映像ありきの劇伴ながら、よく経験したことある「映像と一緒に見ると迫力があるのに、曲単体では面白くない」ということには決してならず、氏の音楽はどれも、曲単体として聴こうが聞き応えが全く衰えないのだ。
 さて、今回のローグワンの音楽はと言うと、以前の作品たちでジョン。ウィリアムズ氏が担当していたSWの世界観を全く損なうこと無く、そこにジアッチーノ氏独自の個性をさりげなく盛り込んだサウンドとなっている。
 プロの商業作曲家の方がこれを読むと、「そうすることは当然なのではないか?」と思われるかもしれない。だがこれがなかなか、この域まで達するには相当な経験と知識と鍛錬が必要になるだろうと私は思う。