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Staff Blog

更新日:2017.01.30

【詞先・曲先①】~椿音楽教室~

普段から歌の無い曲——所謂インストゥルメンタルを作っている作家は、歌モノの曲作りに大変苦労する方が多いようだ。プロはともかくアマチュアやプロの卵である学生などは特に難しく感じるようで、「歌モノのような旋律を書けない」、「歌詞がうまく書けない」、「Aメロ、Bメロ、サビで全く違うメロディが思い浮かばない(クラシカルな作曲方法だと一つのモチーフ旋律を展開する作曲法が多いため)」、「コードを付けるのが難しい」など、様々な障害が立ちはだかるようだ。(私は、歌モノだからといって歌モノのような旋律を書かねばならない決まりは全くないのでもっと自由に歌モノ作りを楽しんでほしいのだが……)
 そんな方々によく聞かれるのが、「筆者さんは歌モノを書く時歌詞が先ですか、メロディが先ですか?」という質問だ。これを音楽の業界用語(?)では詞先・曲先と言う。最近では作曲法の著作にてこの言葉が使われているため、あまり業界内だけの言葉でもないかもしれないが。
 ちなみに私はというと、どちらを先に作る、という作曲方法はしていない。言葉と音程の抑揚は一体不可分なため、言葉が思いついたときにはメロディも同時に思い浮かぶことが多いためだ。ここ数週間は歌詞が先に出て来る傾向が多くなって来ているが、それでも同時に思いついた言葉とメロディには絶対に勝てないところがある。