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Staff Blog

更新日:2017.01.07

【作曲家視点の映画レビュー「鍵泥棒のメソッド」②】~椿音楽教室~

実はこの映画の中では、ベートーヴェンの弦楽四重奏14番以外にも、モーツァルトなどの著名なクラシック作曲家の楽曲が積極的に取り上げられている。内容的に始めからぶっ飛んでいて私は好みだったのだが、結婚の話題が出たときにフィガロの結婚のテーマが流れたり……。まだ他の内田けんじ監督の作品は見ていなかったのだが、「鍵泥棒のメソッド」とクラシック音楽の相性はとても良かった。この映画の音楽担当は田中ユウスケ氏であるが、相性よく作るのも劇伴担当である田中ユウスケ氏と内田けんじ監督の手腕だろう。音楽が伏線に含まれているので、きっとスタッフ同士で綿密に打ち合わせが行われたことは想像に難くない。
 内容の素晴らしさ、そしてキャストの演技力も相まって、あっぱれ! これはもう感服としか言いようが無い。