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Staff Blog

更新日:2017.01.16

【特殊技能の音楽①】~椿音楽教室~

音楽は時に消費者に向けたBtoCではなく、ビジネスtoビジネスのやり取りになることがままある。
 たとえば、作曲家のデモへのギター入れ。例えば、出来上がった楽曲の譜面浄書、例えばアルバムCDのマスタリング、エトセトラ、エトセトラ……。
 にわかには信じられないかもしれないが、実は同じ音楽を生業としている者たちでも、一方はずば抜けてうまいのに一方の技能はからっきし、というプロの方も少なくない。
 上記の例に則るならば、DAW上でデモを文句無しのクオリティで作れるにもかかわらず、譜面は全く書けないという方もいらっしゃるのだ。
 そういう場合多くは、出来ないところを誰かに補ってもらうことになるのだが、そこでBtoBの需要が発生してくるという寸法だ。音大や音楽の専門学校などでは、学生のうちからそういう友人との交流が出来るのも大きな醍醐味だろう。
 そこで多く話題に上がるのが、苦手な分野を手伝ったときのギャランティの話だ。
 数年前に友人が、「管楽器のピアノ伴奏を手伝って上げたとき謝礼は一切出ずに家にあった猫じゃらしをもらった」とかいう珍妙な話が飛び交うことは稀であるが、それでなくてもやはり演奏してもらったり、作曲してもらったり、譜面を作ってもらったときの謝礼はしっかりしておきたいな、と最近強く感じるのである。学生のうちではもちろん、ビジネスの関係以前に友人であることがおおいから割とラフな関係でお互いの技能をやり取りすることが出来るが、私の場合学生同士であってもギャラの話は必ずするし、ギャラが払えないときは「ご飯おごるぐらいしか出来ないけどそれでいい?」とまず頼む前に聞くことにしている。