【クールヘッド・ウォームハート_02②】～椿音楽教室

その後家に帰って落ち着いて風呂に入ったときになってふと、私はここでもまた「クールヘッド・ウォームハート」をふと思い出したのだ。その単語をどこで仕入れて来たのか。アンサンブルの授業を受けていたときに先生がおっしゃっていた言葉だ。曰く、「プロの演奏と言うものは心で熱く燃え上がっていても頭の中では常に冷静にプレイをしなければならない。それがアマチュアとの違い」ということらしい。
　ふと思い返すと、先ほどの悩める彼の場合はさしずめ「クールヘッド・クールハート」といった所だろうか。確かにそれだとプレイヤーとしては悩めるところだろう。アマチュアのプレイヤーでよく陥りがちなのが、ライブのボルテージにあてられてついつい周りの音が聞こえなくなり己のままに演奏してしまう「ウォームヘッド・ウォームハート」らしい。「ウォームヘッド・クールハート」という組み合わせはぱっと思いつかなかったのだが、先生のおっしゃる「クールヘッド・ウォームハート」は非常に理にかなっていると言えるだろう。
　皆さんは演奏時、「クールヘッド・ウォームハート」になっているだろうか？