今すぐ無料体験 電話で体験予約
Staff Blog

更新日:2016.08.08

【ワーグナーの指揮】~椿音楽教室~

リヒャルトワーグナーは言うまでもなくドイツ最大のオペラの作曲家です。しかし、51歳の時にバイエルンの国王ルートヴィッヒ2世にミュンヘンへ招かれて作曲に専念できるまでは指揮をして生活していたのです。
自作をふくめてオペラの指揮もしたし、純粋のオーケストラ曲も取り上げていたそうです。
とくにベートーヴェンの交響曲の指揮では後世に大きな影響を与えています。
そして56歳の時には「指揮について」という本まで書いているのです。
指揮歴は20歳から始まっています。
まずヴァルツブルク、マグデブルク、ケーニヒスベルク、リガと歩きドレスデンの宮廷指揮者となります。
29歳の時です。そしてここで個性的な解釈をはじめ、それぞれの旋律はテンポの変化を求めていると豪語し、
こまかいニュアンスの区別まで要求し解釈者としての自己を表面に押し出すこととなります。
しかしその練習方法は要領のいいほうではなく、思うとおりに動かないと言ってはいらだち、怒り、楽団員たちを疲れさせてしまったそうです。
しかし一旦気持ちがの見込めると演奏は素晴らしいものになりそうなるとワーグナーは拍子を示す指揮ではなく、楽節あるいは旋律を指揮するようになり、楽団員はぼんやりしていると上拍か下拍かわからなることがしばしばあったといいます。
36歳のときにドレスデンに起こった革命活動に首をつっこみ、こと志と違い、敗れて国外追放となり、13年にわたる長い亡命生活がはじまります。
その後はチューリッヒ、ロンドン、パリ、ブリュッセル、ライプツィヒ、プラハ、ペテルブルク、モスクワと歩き指揮をしてなんとか生活を立てていたのです。
その後も様々な曲を驚くべき解釈で指揮することの多かったワーグナー。
大作曲家の頭の中、気になってしまいますね。