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Staff Blog

更新日:2020.12.14

【あるサラリーマンのつぶやき②】

楽器に詳しい友達に「トランベットは金管楽器で、サックスは木管楽器なんだよ」と教えられて、とても混乱した。えっ、どっちも金属でできてるし、金管じゃないの?っていうか、どっちもラッパの仲間でしょ?と答えたら、その友人は苦笑いをして固まってしまった。

あとで調べてみて、自分がどれだけ馬鹿な答えを返したのかわかった。
そもそも木管金管というのは材質のことではなく、音の出し方のことだったらしい。金管は「唇の振動で音を出す楽器」で、木管は「吹き込んだ空気で流れや振動を作って鳴らす楽器」なのだそうだ。
金管楽器は、笑いをこらえようとした時のような唇の震えを使って音を出す。それを意図的にやるとなると、かなり唇が痛いんだろうなあと思ったことは秘密だ。

確かにホルンとかユーフォニアムとか、吹奏楽部の演奏で見かけるような「金色や銀色をした楽器」は金管が多い。サックスだって金属製だし、先に行くに従って口が大きく広がっているので、一見するとそういう楽器と同じもののように見える。でも、違う。

サックスを開発したのはベルギーのサックスさんで、正式名称を「サクソフォーン」という。私たちが普段呼び名に使っていたのは、生みの親の名前だったというわけだ。
サックスは「木管と金管のいいところを両方取り入れた楽器」として、1840年代につくられた。リードと呼ばれる薄い板を空気で震わせて音を出すので、木管楽器に分類される。ルーツが何千年も昔にさかのぼる他の楽器に比べると、ちょっと歴史は浅い。けれどもそのぶん音が出しやすく、演奏もしやすいのだそうだ。管が途中でU字に曲がっていたり、先か大きく広がっていたりするので(ちなみに先の部分は「朝顔管」という)ちょっと意外だけれども、ホルンなどよりはクラリネットに近い楽器なのである。