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Staff Blog

更新日:2020.12.14

【あるサラリーマンのつぶやき③】

小説にしろ映画にしろテレビドラマにしろ、音楽をテーマにしたフィクションは数え切れないほどある。私自身、音楽を題材にしたヒューマンドラマが大好きで、ジャンルを問わず見たり読んだりしている。

しかし、扱っているのが高校の吹奏楽部だろうと、音楽室に肖像画のかかっているような大音楽家の生涯だろうと、ほぼ必ず入ってくる要素がある。クラシック音楽だ。

ドラマなどにクラシック音楽を絡ませる場合、ドラマで実際に起こっている事件を、その曲が作られた背景とリンクさせていることがある(亡き恋人を思ってつくったなど)。つまり、その曲に関する知識があるかどうかで、そのシーンの深みや感動の度合いが全然違ってくるわけだ。

これまでに様々なものを読んだり見たりする中で「クラシックの知識があればよかったなあ」と思ったことが何度もある。そしてその度に、題材になった曲を一から聞いてみようとするのだが、私は情けないことに、最後まで聞き通せたことがほとんどない。

私のように予備知識の全くない人間が、動画サイトなどでとりあえずクラシック音楽の音源を検索すると、その長さに驚かされるに違いない。なんせ、演奏時間が1時間や2時間を超える曲がゴロゴロしているのだ。曲全体で3分、長くても5分程度のJ-POPに慣れていると、歌詞の全くない曲を1~2時間というのは、かなり辛い。ダメだなあと思いつつも、大抵は寝落ちしてしまう。

けれども実際、クラシック音楽鑑賞を趣味にしている人はたくさんいて、「この曲はこの指揮者が一番いい」というようなこだわりを持っている場合もある。そういう人たちには確実に、作曲者の伝えたかったことや、演奏の良し悪しを判断するための知識があるのだ。そう考えると、楽しむこともなく寝落ちしてしまうことが、かなり悔しく感じられる。

できることなら私も、きちんといろいろわかった上でクラシック音楽を楽しめるようになりたい。そのためには何が必要なのだろうか。音感とか必要だったら大変だなあ。オーケストラの楽器一つ一つ特性とかを覚えこまなきゃならないなら、分厚い本を何冊も読むことになりそうだ。

・・・・・・と、ど素人の妄想は尽きないけれど、ひとつ確かなことは、クラシックがわかるようになれば、私の人生は今よりもっと豊かになるだろうということだ。