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Staff Blog

更新日:2016.10.22

【私と音楽 第15話 オーボエ講師のつぶやき】 ~椿音楽教室~

前回の続きから書こうと思います!
さてさて、前回は音楽事情を書いていたわけですが、今日はハンブルクにいたころどんな練習をしていたかを書こうと思います。
毎日やってたのは,基礎練習とエチュードです。この二つは、曲の練習をしなくても毎日やってました。っていうのも自分自身の弱点を知っていたというのがきっかけでした。私の弱点が何か?と言うと、テクニックです。前にも書いたのですが、私は普通の人が1回で出来るものを、私は2回やらないとできないような覚えが悪い子で、曲中に出てくる早いパッセージとかも人の何倍も練習しないと身に着かなかったんです。だから1日でも基礎やエチュードをおろそかにしたら、また1からやり直しになってしまうんではないかと怖かったんですよ~
その頃は先生に勧められてLUFT というエチュードをやっていました。多分日本の音大生なんかはすぐに吹きこなしてしまうんでしょうけど、私には本当に大変だったんです。
LUFTは指慣らしの曲が主に書いてあるんですが、私はそれを吹くときにものすごい力が入ってしまってどんなに練習しても力がなかなか抜けませんでした。今は随分落ち着きましたが、音楽大学に入ってからも少し悩みました。
もちろんトーマスローデ先生は私の弱点をきずいていました。その時、言っていたのが
DU KANNST!できるよ!って意味なんですけど、毎回言われましたね。
彼はネガティブにするような事は絶対言いませんでした。むしろ、ほら、肩の力を抜いて、リラックス。もう一度僕と一緒に吹いてみようかと言ってやる気をくれました。
だから、彼のレッスンは私にとってとても楽しかったし、自分は出来るんだと思わせてくれました。
先生もプロになっても暇さえあるとLUFTを全部吹くという練習をしているみたいですよ。やっぱりいつになっても基礎練習は大切なんですね。
ずっと基礎の事ばかり書いてしまったんですが、曲も時間がある時はもちろん練習していました。
でもやっぱり曲中でも速いパッセージの部分に練習時間がかかってしまって苦労しました。
そんなときに先生が出したアイディア!!!楽譜を見ずに歩きながら吹く!!!!
これが効果があるんですよ。今までは早いパッセージになるとこで、頭で怖いと思ってしまって間違えたり、止まってしまったりしてしまう。でも、楽譜を見ないで歩いて吹くことで、楽譜にとらわれずに何も考えずに吹くことができるんです。楽譜を見ないで吹けるってことは、なんだって吹けるということ。問題は脳なんです。続きは次回