今すぐ無料体験 電話で体験予約
Staff Blog

更新日:2016.10.24

【私と音楽 第18話 オーボエ講師のつぶやき】 ~椿音楽教室~

では、また前回の続きから書こうと思います。
ドイツの音楽大学を志すようになって、トーマス ローデ先生にどの先生が良いのか教えていただいたわけですが、次にドイツの音楽大学を受験する上でしなければならないこと。
それは、直接先生方にコンタクトを取り、Vorspiel (フォアシュピール)というものをするんです。
直訳すると、ん~試し吹きみたいな感じかなあ。まあ、先生のところに出向いて、先生の前で自分の演奏を披露するんです。先生には事前にメール等でフォアシュピールしたいと言えば大体の先生は時間を作ってくれます。たまに、やらない先生もいますけど。
で、そこで、先生に、私は次の入試で受験をしたいと考えているのですが、私のレベルでも大丈夫でしょうか?とか、私の演奏をどう思いますか?とか聞くんです。
先生によってなのですが、講評を言ってくれます。あとは、受験までの間、僕のレッスンを受けにくる?といってくださることも。もちろんそう言われたら、少し気にいられたと思っていいと思います。
あと、次の受験は席がないかもしれないんだ。と言われる事もあります。席。ん?ん?って感じですよね。
ドイツの音楽大学、誰しも入れる場所ではありません。みなさん、日本人の方は良く、海外の大学は簡単に入れるけど出るのが難しいんだよね。とかよくよく耳にします。私も何度も言われました。でもドイツの音楽大学は決してそうではない。入るときも難しい、そして出る時も難しいです。
一番問題なのは席の少なさ。ドイツの音楽大学、オーボエの教授は普通は1人。あくまでオーボエですよ。大きい大学だと2人教授がいたりもするんですが、基本は1人でしょう。教授は自分が受け持つ事の出来る生徒の人数が限られているんです。私がいた音楽大学の場合は、まだどこかのオーケストラで演奏活動をされている教授は6名の生徒しか持てませんでした。そしてプレーヤーを引退されている教授は倍の12人の生徒をとることができました。世界中からこの席を狙って受験をしにくるんです。大体は誰かが卒業してやっと1つ空きがでましたーって感じなんですよ。ダカラ!!!!!!入るのが難しいんです。
先生自身も、この子を入れたいと思っても、はっきり君は合格出来るよなんて軽々しくいえないんですよ。
だって、1人しか入る事のできないところに、世界各国から100人ぐらい受験をしにくることもあるんですよ?もちろん中にはフォアシュピールをしないでぶっつけ本番で受験をする子もいるし、すぐには答えをだせませんよね。 次に続く~