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Staff Blog

更新日:2010.01.06

【オススメのフルートエクササイズ】 ~椿音楽教室~

オススメのフルートエクササイズ

  本気でフルートの演奏レベルや音色が改善したければ、曲よりウォーミングアップ・エクササイズのほうを重視すべきだと私は思っている。あなたのフルート講師にしても、プロのフルート奏者にしても、練習曲を怠らず、常に練習することは強調しているはず。長音をはじめとして、音階やエチュードの練習は毎日とは言わないまでも、週3〜4回ぐらい練習しましょう。
  長音の練習曲集といえば、その代表はフルート業界の大先輩、Marcel Moyse が著作した「DE LA SONORITE」ですね。長音の練習を通して、音色の改善やピッチを安定させることが長期的には、緩やかな曲や長いフレーズの多い曲を演奏するに有利になるものと考えられます。この本にはいくつもの長音練習が載っていますがその中から第1番目の練習曲を例として説明します。
まず第一小節の、シ(B)から始め、それから半音を下げたラシャープ( A#)までスラーで吹きます。シの長さは4分音符でラシャープは付点2分音符になる。このようなパターンに沿って、最後の最低音程のド(C)にたどり着くまで、半音ずつのペアをスラーで練習します。そこで注目してほしい点は、絶対にビブラートをしてはならないこと。長音練習の目的はビブラート抜きで、ひとつの音符を伸ばして吹く時、アンブシュアと音のピッチをなるべく維持するトレーニングだからです。
  次は音階、つまりスケールの練習。音階といったら、オーディションや音楽試験でなくてはならない項目ということで、普段から少しずつやっているうちに、覚えやすくなります。特に難しくないですが、毎日音階の練習を続けるとなると、結構大変なことです。そこでフルートの初心者と中級者に向いている本は 、吉田雅夫が著作した「フルート教則」。この本の中では音階ばかりか、音階をミニ曲にして、mfやppなど強弱に関する記号もつけられており、楽しく音階を練習しているうち、音符の読み方、フルートのコントロール、音量調整の仕方を勉強することができます。
  最後に推薦したいのはフルート名講師、トレバー・ウイ(Trevor Wye)が著作した「音色(トーン)」の練習曲集。その中では、一番やってみてほしいのはハーモニートレーニング法だ。簡単に説明すれば、指の置くところを移動せずに根音から、その三つの和音を出すこと。例えば、最低音程ドの運指をキープしたまま、ミとソの音を頭で想像しながら音を出すことを通じて、トーンの正確さを改善をすることができます。音色以外も、「アーティキュレーション」や「テクニック」練習曲集シリーズが出版されたので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。