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Staff Blog

更新日:2016.11.24

【日本人ピアニストと外国人ピアニストの違い】 ~椿音楽教室~

皆さんこんにちは!
今回は日本人ピアニストと外国人ピアニストの違いについて感じたことを書いていきたいと思います!最後までお読みいただけると嬉しいです!
日本で生活している私たちは、やはり生で演奏を聴いたりするピアニストとなるとやはり、日本人ピアニストが多いのではないでしょうか。そして、世界的な外国人ピアニストが来日して、その演奏に接すると、その明らかな違いに驚いた経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
日本人ピアニストとして代表的な存在を上げると、おそらくまず最初に浮かぶのは内田光子さんではないでしょうか。彼女は世界的にとても高い評価を受けており、世界の名だたる音楽祭にもたびたび招待されています。彼女の演奏を聴いてとても印象にのこるのは、その清潔感と緻密さです。彼女の音はとてもクリアで冴え渡り、全体を通して磨き抜かれています。その綿密な内容は世界の中でもトップレベルでしょう。その他にも、日本の有名なピアニストといえば、小山実稚恵さん、横山幸雄さん、上原彩子さんなどが挙げられるのではないでしょうか。どの方たちも本当に高いレベルの演奏を実現されていますが、やはりそこに共通するものは、その緻密さでしょう。
外国人ピアニストはどうでしょうか。今活躍している代表的なピアニストとして挙げられるのは、マルタ・アルゲリッチ、ミハイル・プレトニョフ、エフゲニー・キーシン、ダニール・トリフォノフ、デニス・マツーエフなどが挙げられるのではないでしょうか。他にも沢山のピアニストたちがいますが、共通しているのは、その驚くべき表現力でしょう。日本人ピアニストたちの良さとはまた違った、音楽を体現する力に長けているピアニストが世界には多いと思います。そのような違いはなぜ生まれるのでしょうか。
やはり外国では、一概には言えませんが、ある曲を弾く意味とは、その曲そのものを表現するものにほかならず、そのような思想にコミットした教育が常になされていると思います。なので、一流の外国のピアニストはとても素晴らしい表現力を持った演奏をしますが、あまりレベルの高くない外国の音大の学生は、日本人の音大生と比べても演奏力的に見劣りするでしょう。
日本では、やはり外から入ってきた新しい芸術に取り組んでいるということからくる潜在的なコンプレックスからか、まず曲をある一定の型の中で完成された演奏をさせるような教育を行います。なので、全体的な音大生のレベルではおそらく日本の方が高いのですが、飛び抜けた人を比べた時にどうしても外国のピアニストよりも見劣りしてしまいます。その教育の違いが、日本人と外国人の演奏の変化を生み出しているのではないでしょうか。