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Staff Blog

更新日:2016.11.28

【楽譜を読むこと】 ~椿音楽教室~

こんにちは!
みなさんは新しい曲に向き合う時どんな気持ちでしょうか。きっと、大好きな曲に挑戦できる喜びやワクワクで、胸が高鳴っていることでしょう!もしかしたら、あまり好きな曲でなく億劫だなぁと感じることもあるかもしれません。どちらにせよ、最終的にはその曲を楽しく、上質に演奏したいものです。
まず、最初に楽譜を見た時に目に入るのは何でしょう。当然音符が並んでいるので、音符は目に入りますがそういうことではありません笑
最初に楽譜を読むとき、1番最初に目に入るべきはその曲の構造でしょう。その曲の出だしからクライマックスまではどのようなプロセスを辿るのか、そのクライマックスを迎えた後はどのような結末を迎えるのか。大きな構造を見ることはまず1番大事なことです。それを最初に知ることは、結果としてその後の演奏の質を高めることに大いに役に立ちます。いわば、建物を建てる足場のようなものです。全体像を把握することができたら、今度は曲の入り口を見てみましょう。まずは強弱記号です。ピアノと書かれていたら、何故ピアノなのかを考えてみるのです。暗い岩場に怯えつつも怖いもの見たさでひたひたと忍び込むようなピアノなのか、それとも誰かの耳元で愛の言葉を囁くようなピアノなのか、様々な種類のピアノがあるでしょう。フォルテでもそうです。突然相手を驚かすためのフォルテなのか、権威ある人がえらそうに堂々と登場してくるような場面なのか。こちらも、多種多様なフォルテがあります。しかし、作曲家がかいたメッセージは恐らく1つですから、かれが何を書きたかったかを大切にしなければなりません。つまり、楽譜を読むということで最も大切なことは、楽譜に書いてある記号から作曲家の表現したかった感情や情景を読み取り、それを自分の感情にリンクさせることなのです!これは、言葉で言うのは簡単ですが、実現することはなかなか難しい。音楽家を悩ませる1つの問題でしょう。しかし、その曲の大きな構造を知り、そして1つ1つの記号に感情をリンクさせることが出来れば、無駄な練習に費やす時間を省くことができ、自分の理想の演奏に最短距離で近づくことができるでしょう。このブログを読んでくださった皆さん。是非次に楽譜を見る時に、すぐに音に出さず、静かに楽譜を眺めてみてください。そして、思いを巡らせてください。そうした時、もしかしたら自分が気づいたことのない、曲のあらたな素敵な一面がうかびあがってくるかもしれませんよ!
お読みくださりありがとうございました!