今すぐ無料体験 電話で体験予約
Staff Blog

更新日:2016.11.29

【絵画と音楽】 ~椿音楽教室~

こんにちは!
みなさん絵はお好きですか?絵画は音楽と並び、長い長い歴史を積み重ねて今なお進化し続ける芸術の1つです。絵を描くということは、歌を歌うと同じくらい本能的な芸術的衝動ですから、この音楽と絵画が結びつかないわけはないですね。ちなみに、私が好きな画家はイヴァン・アイヴァゾフスキーという画家です。かれは海の絵しか描かない画家ですが、その色使いはほんとうにため息が出るほど美しい。。。日本ではあまり有名ではありませんが、不思議で仕方がありません。彼は、海を描写しましたが、見た海を記憶してという形で描いたので、見事な描写の迫力と、想像上のファンタジーが絶妙に組み合わさった絵となっています。みなさんも、お時間がある時は是非調べてみてください。きっと、好きになっていただけると思います!
綺麗な絵を見ると、必ずこれが音になったらどんな音楽を紡ぐのだろうといつも思いを巡らせます。色とりどりの色を混ぜ新しい色彩を生み出したり、タッチの浅さと深さを使い分けることで、濃淡や奥行きをうみだす。この行為はとても音楽と通じるところが多いと感じます。音というものは目に見えないので、どうしても視覚と結びつけるのはむずかしいのですが、共感覚という言葉があるように、音と色はどこかに共通する何かがあるのではないでしょうか。
絵画に影響された音楽といえば、1番有名なのは展覧会の絵ですね。その他にもドビュッシーの有名な「喜びの島」はジャン・アントワーヌ・ヴァトーが描いた「シテール島への巡礼」からインスピレーションを受けています。それに、例えばヘンデルの「水上の音楽」を聞いた時には、中世の豪華天羅な絵画が浮かんできますし、ラヴェルを聴くときも、やはり印象派の絵画を思い浮かべます。やはり、音楽と絵画には切っても切れない関係性がありそうです。
その結果、音楽は純粋に音楽そのものであるべきで、他の一切の影響を排除しようという、いわゆる、「絶対音楽」という概念ができてきます。
どちらが良いとは一概には言えませんが、少なくとも同じ芸術である以上、お互いが影響され合うというのは自然なことではないかと思います。
逆説的にいうと、演奏を聴いた時に絵画のような色彩感が浮かんでくるとそれは、素晴らしい演奏ということもできるのではないでしょうか。もちろん、音は実際に目には見えませんから、想像上の話ではありますが、聴き手にそのような感覚を与えられるような、そんな演奏家になれたらというねがいを込めて、この記事を書かせていただきました。お読みくださりありがとうございました!