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Staff Blog

更新日:2016.12.03

【音楽の聴き方】 ~椿音楽教室~

こんにちは!
今回は音楽の聴き方についてお話していきたいと思っております。最後までお読みいただけると嬉しいです!!
音楽を聴くとき皆さんはどんなことを考えていますか?まず、そもそもなぜ、音楽を聴こうとするのでしょうか。好きな曲があってそれを目当てにコンサートに行く人も多いでしょう。また、コンサートの雰囲気自体がとても好きで、ついつい足を運んでしまう人もいるでしょう。もしかしたら、コンサートには行ったことはないけど、インターネット上で何かしらの手段を使い頻繁に聞く人は最近増えているかもしれません。
音楽を聴くときに何かぼーっと他の事を考えていたら、それはおそらく音楽を聴いたことにはならないでしょう。あまりにも集中できていないからです。音楽を聴くときはなにも考えなくていい。ただ、集中して音楽に耳を傾けさえすれば、音楽が自然にこちらへ来てくれます。
今回お話したいのは、もし素晴らしいといわれる曲があったとして、しかしそれが心からなかなか共感できない。その時に、その曲の良さをどういう風に理解し聴くか、その手助けの方法です。
まず、はじめにお勧めするのがその作曲家についてよく知ることです。たとえば、ここにとても明るい曲があったとします。あっけらかんに明るい曲調だけを聞いてみると、「この曲を作った人は底抜けに明るい人なんだ」だとか、「きっと人生の中でとても幸せだった時に作ったに違いない」と思う人は多いでしょう。実際そうかもしれません。しかし、もしかしたら、その作曲家がその曲を作った当時、人生でどん底の時期だったかもしれない。そして、その暗さを吹き飛ばしたい一心で、わざと明るい曲を作曲したかもしれない。こうも考えられないでしょうか。そうすると、曲の持つ性格的な意味は、一聴して感じたものとはだいぶ変わってきます。
もう一つは、その楽器についてよく知ることです。もしある曲を聴いたときにあまり気に入らず、その理由が「この曲のメロディーは全く魅力的じゃない」というものだとします。ちょっと考えてみてください。その曲の伝えたい魅力は本当にそこなのでしょうか。もしかしたら、メロディーというものにほとんどこだわりはなく、その楽器の共鳴する効果が生み出すなにかもっと抽象的な色を表現したいのかもしれませんよ。
このように、自分が抱いた印象と、曲の持っている本質的な意味がずいぶんと違うことはよくあることです。そこでわかることを放棄することではなく、しりたいという好奇心を抱くこと。これが、音楽を良質に聴く手段の一つだと思います