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Staff Blog

更新日:2016.12.12

【バッハの奏法】 ~椿音楽教室~

こんにちは♪
今回はバッハの奏法について考えていきたいと思っています。
みなさんはバッハはお好きですか??僕は大好きです。最初に出会った曲はバッハでした。だからなのかもしれませんが、バッハとは一生切っても切れない関係でいれればと思っています。バッハの代表作といえば、なんといっても「平均律クラヴィーア曲集」これは、音楽の旧約聖書といわれる作品ですね。ピアニストを目指す者にとって、これは避けては通れない曲集といえるでしょう。これをいつか全曲録音するのが私の夢です。
もう少し、初心者の方々が身近に思う曲といえば、「インヴェンションとシンフォニア」でしょう。これは、平均律クラヴィーア曲集を弾く準備をする曲集といえます。弾くのは平均律に比べて簡単ですが、どれもこれも玉手箱のような作品で一曲一曲に愛着がわく人も少なくないと思います。
他にもピアノ曲でいえば、「フランス組曲」「イギリス組曲」「パルティータ」「フーガの技法」「フランス風序曲」などが挙げられます。どれも珠玉の名曲です。ピアノ曲以外では「マタイ受難曲」が挙げられるでしょう。この曲は新約聖書の中のマタイによる福音書に基づいて書かれているもので、演奏時間はなんと3時間!!興味のある方は是非聴いてみてください笑
このような名曲ぞろいのバッハ。みなさんは聴いた時どう感じますか??もしかしたら、「堅苦しい」「難しい」と感じる人も少なくないかもしれません。
しかし僕は、実はバッハはとてもロマンチックな作曲家だと思うんです。この上なく、豊かな響き、宇宙的で官能的とまでも言って良いかもしれません。
「難しい」「ロマンチック」。この相反する2つの感覚が、現在のバッハ演奏を大きく形作っています。
現在のバッハ演奏は基本的には、ペダルを踏まず、スタッカート気味の音色で弾くことを要求されます。なぜなら、弦楽器の古楽器奏法やチェンバロの演奏方法をもとにして作られているからです。しかし、最近になって新しい演奏解釈が出てきています。それは、ペダルをふんだんに使い、現在のピアノの性能を最大限に生かす演奏方法です。私はこの演奏解釈に賛成します。
なぜなら、私たちはチェンバロでも古楽器でもなく、現代の完成されたピアノで演奏しているからです。みなさんも是非、バッハの曲を弾く時、ロマンチックなバッハの一面を探してみてください。きっと、にんげんバッハの新たな魅力が発見できると思いますよ^_^