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Staff Blog

更新日:2016.12.13

【ミハイル・プレトニョフ】 ~椿音楽教室~

こんにちは!今回は私の最も尊敬しているピアニスト、ミハイル・プレトニョフについて書いていこうと思っています。最後までお読みいただけると嬉しいです!
みなさん、ミハイル・プレトニョフというピアニストをご存知ですか??もちろん、クラシック音楽愛好家なら知らない人はいないと思いますが、ホロヴィッツやリヒテル、グールドのようなスター性があるピアニストとは、もしかしたら言い難いかもしれません。しかし、私は彼のピアノを心から尊敬します。
1番特筆すべきなのが、やはりその独創的な音楽性でしょう。彼の演奏を聴いて、奇をてらっていると思う人は多いかもしれません。彼の演奏は、実は楽譜に書いてあることを忠実に守っています。それは楽譜をよく読んで、それをわかって聴くと見えてきます。しかし、彼が他の人と違うところは、その楽譜に書いてあることへのアプローチの仕方が多様だということです。
プレトニョフはインタビューでこう答えています。「作曲家が、楽譜に書く前に受けたインスピレーションを、私たちは楽譜から読み取り、そして演奏する時は楽譜ではなく、作曲家のインスピレーションそのものを表現しなければならないのです。」かれの、独創的な音楽解釈を裏付ける一言だと思います。
もう1つ、彼の最も尊敬すべき点は、恐るべき鍵盤のコントロール能力です。ピアノを弾いたことがある人なら彼の演奏を聴いたらわかると思いますが、たとえば、カーネギーホールでのリサイタルなど、信じられないほどの鍵盤上での多彩なタッチを、その恐るべきコントロール能力で実現しています。彼の音は、どんな弱音でもホールの隅々にまで響き渡り、聴く人の耳をつかんで離しません。それは、鍵盤に全く負荷を掛けず、理想的な奏法でピアノを響かせている証拠で、かれの音楽性のみならず、ピアニスティックな面にも心酔してしまう人は多いでしょう。
彼の演奏でおすすめなのは、カーネギーホールでのリサイタル、スクリャービンの24の前奏曲、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番、バッハ=ブゾーニのシャコンヌなどでしょうか。どれも本当に素晴らしく、その曲の新しい可能性を、私たちに示してくれます。ちなみに、かれの好きなピアニストはミケランジェリとラフマニノフ。サッカーも得意で、バトミントンの講師の資格も持っているそうです笑。音色といい、いろいろ多彩ですね。みなさん、是非お聴きになってはいかがでしょうか!