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Staff Blog

更新日:2016.12.14

【モーツァルトについて】 ~椿音楽教室~

こんにちは♪
モーツァルトは、もういうまでもありません。大天才の作曲家です。彼の音楽ほど純粋で、多彩で、ひらめきに溢れ、しかし緻密に練り上げられた曲を造ったのは、おそらく後にも先にも彼だけでしょう。彼は5歳で作曲しました。天才を通り越して化け物レベルですね笑
モーツァルトの代表曲としてあげられるのは、「魔笛」「フィガロの結婚」「ドンジョバンニ」。これらはすべてオペラの曲です。その他にも交響曲、ピアノ曲、歌曲、ミサ曲に至るまで、すべてのジャンルで傑作を残しています。
モーツァルト以降の作曲家も多くの人達が彼のことを尊敬していたようです。シューベルトがベートーベンを尊敬していたことは有名ですが、実は大のモーツァルトファンでした。そして、一見なんの関係もないようなショパンやシューマンでさえ、モーツァルトに対してみな尊敬の念を抱いていたのです。
なぜ、ここまでモーツァルトはみんなに愛されるのでしょうか。
まず1つの理由として考えられるのは、モーツァルトの曲の大半が長調だということです。長調の曲は聴いている人の気持ちを明るく楽しいものにしてくれます。モーツァルトが作曲した626曲のうち短調はたった19曲しかありません。モーツァルトはとてつもなく底抜けに明るい人だったのでしょう。でないと、長調と短調の割合がこんな風にはなりませんから。では、モーツァルトが作曲した短調の曲はどうだったのでしょうか。明るすぎる人が書く短調の曲は、本当に良い曲なのでしょうか。実はモーツァルトの曲の中でも、短調の曲ほど絶品な曲が多いのです!!まず、なんといっても「レクイエム」。鎮魂歌とも訳されます。これはモーツァルトが死ぬ間際に書いた曲です。悲しいを通り越して鳥肌が立つほど怖い。オーケストラと合唱の編成で書かれた曲で、ミサ曲の構成に倣って書かれています。
ピアノ曲でいえば「ピアノソナタイ短調」です。悲劇的で無窮動な刻みが続くなか、右手が高らかと歌い上げます。この曲は悲しみや絶望の感情というよりかは、どちらかというと強烈な不安を煽る悪魔的な力を持った曲です。
このように、陰と陽の感情の両極端を持ち合わせていたモーツァルト。この、人間性の複雑さに、もしかするとモーツァルトが愛される秘密が隠されているのかもしれません。その、感情の波の中をうまく泳いでいけるよう、精進していきたいものです。
お読みいただきありがとうございました!