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Staff Blog

更新日:2016.12.24

【シューマンという作曲家】 ~椿音楽教室~

皆さんこんにちは!
今回はシューマンという作曲家について取り上げたいと思います。最後までお読みいただければ嬉しいです!!
皆さんはロベルト・シューマンについてどのようなイメージをお持ちですか??有名な曲でまず最初に浮かんでくるのは、「子供の情景」という曲集の「トロイメライ」ですね。あとは、歌曲「ミルテの花」の「献呈」もお聴きになったことがある方は多いのではないでしょうか。
シューマンは1810年にドイツにて生まれました。かれは実はライプツィヒ大学の法学部に進むつもりでしたが、音楽家への夢を捨てきれずピアニストを目指しました。何だかこの経歴はほかの作曲家と違って少し親近感が湧いてきますね笑。しかし、逆になぜシューマンほどの才能を持った人がはやくから音楽の世界で活躍していないのか不思議ですが…。シューマンという人はほかにも親近感を持てるエピソードがあります。さきほど記したとおり、音楽家の夢をあきらめきれず、ピアニストになることを選んだシューマンは一生懸命にピアノを練習します。しかし、結論から言うと彼は指を痛めてしまいピアニストへの道を進むことをあきらめざるを得なくなってしまいました。いったいどうしたのでしょう。実は彼は、薬指の動きが鈍いことに大きなコンプレックスを持っていました。人間の指の構造上、薬指は動きが鈍いのが当たり前なのですが、なんと彼はそれを克服するために、指を中吊りにして、筋力をつける機械を使い日々訓練したそうです。そりゃ、当然指を痛めますよね笑何となく、そんなところにも親近感というか愛着を感じるのは私だけでしょうか。
彼は運よく作曲家としての才能も素晴らしかったので、その道で音楽家になる夢を無事かなえることができました。そして、素晴らしい伴侶と出会うことになります。そう、クララ・ヴィーグです。彼女は、当時最高の女流ピアニストで、シューマンと恋に落ちました。もちろん、性格や容姿などさまざまな点が関連するものですが、シューマンにとってクララは、自分が挫折せざるおえなかったピアノというジャンルで、燦然と輝く女性で、ことさら愛情を深く注ぐのは自然なことのように思えます。そんなクララも実はブラームスに寝取られてしまい、シューマンは当時やんでいた精神をさらにすり減らしとうとう死んでしまいます。いろいろかわいそうなことが多いシューマンの人生ですが、彼の人柄や性格には、とても愛着をもてます。皆さんも今のような話を聞いただけで、少しシューマンに対して愛着がわいたのではないでしょうか。
彼の曲も人間味とファンタジーが絶妙に織りなした素晴らしいものです。皆さん、ぜひシューマンの作品をお聴きになってみてはいかがでしょうか