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Staff Blog

更新日:2016.11.03

【あるオーボエ講師のつぶやき ~私と音楽~第27話 】 ~椿音楽教室~

では、前回の続きから書こうと思います。
前回は間にドイツの食の事でしたが、本題は私が1度目の音楽受験を終えてからの事ですね。
まず、受験を終えてやはり改善点を考えました。何が悪かったのか、出来なかったのか。
やはり大きな私の問題の一つに緊張というものが考えられました。今まで、ステージに上ってオーボエを吹く機会は何度もあったのですが、1人でソロの曲を吹くことがあまりなかったんです。
いつもオーケストラやブラスバンド、アンサンブルばかりでしたので。
日本にいるころは、なんだか団体で皆で楽しんで吹くんだーというのりだったんで緊張もしてなかったですし、小さい頃からピアノを習っていたんですが発表会などではよく、あなたは全然緊張しないのね~と言われていました。
ですがドイツに来てものすごく緊張するようになってしまったんです。多分、ドイツに行ってたくさんのうまい人に出会い、自信がなくなってしまったのだと思います。私なんかが演奏するのは恥さらしだ!とでもおもっていたんですかね。緊張すると私の場合はまず集中できない、口の中が乾燥してしまいリードがぱさぱさ。リード楽器にとっては最悪ですよね。
それを改善するために、いろんな友達に演奏を聴いてもらったり、人前で演奏する場所をつくっていただいたりして試験前は自分なりに頑張っていました。日本でも帰国した際に吹かせてもらったり。
そんな時周りのお姉さんたちから言われたのは、緊張するのって悪い事じゃないよー。あなたが緊張するようになったのは子供から大人になった証拠じゃない?って。
確かに、って思いません?子供の時は周りの事を何も考えずに自由に弾いたり、吹いたりしていただけでしたが、今は人が自分をどう思って聞いているかが気になる、自分への評価がきになってきたっていう事ですよね。だから私も、成長したんだなと思い自分なりに改善策を考えました。

そして次に必要だったのはもちろんテクニックの強化。
まず、安定していなかったビブラートの練習。音色を考えながらのロングトーン。自分がどんな音を出したいのかを想像しながら。そして、毎日、基礎練習をしっかりやる。ただやればいいではなく、ひとつひとつの練習の意味合いを考えながら。音階練習。自分が吹いている曲の調で。とりあえず、2回目の受験の前は自分が必要だと思うことは全部やるようにしていました。
集中力を高めるために、水泳にも行くようにしましたし。とりあえずひたすらずっと何も考えずに泳ぐんです。

続きは次回で~