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Staff Blog

更新日:2016.11.06

【あるオーボエ講師のつぶやき~私と音楽~第30話】 ~椿音楽教室~

さて、前回を続きを書こうと思います。
2回目の受験が始まりました。ベルリンハンスアイスラー、ベルリン芸術大学はあっさり不合格。
若干あせりも出ていました。残りは二校。。今回、大学に入れなければ日本に帰らなければならない。どうしよう。もう年齢的にも厳しくなる年齢。ドイツの大学受験は、年齢が若ければ若いほど受かりやすいんです。その頃、私は20歳になったばかりでした。でもこのとき良かったのは、冬の受験だったため受験者が少なかったこと!
そしてさらなる最悪な事態。ザール音楽大学とマンハイム音楽大学の日にちがかぶった。。時間はずれていましたが、両方の大学を受験するのは到底無理。どうしよう。
考えた私は、ザール音楽大学を受験することに決めました。もう、この受験しかチャンスがなかっのでホントにストレスでした。この受験が失敗したら私の人生おわる~これから何をしようって感じでした。

ザール音楽大学の受験当日。私の時間は夕方でした。外も暗くなってきてテンションも下がるし不安だし。しかし少し私にチャンスが!というのは、その日、何校かの音楽大学の受験がかぶってしまい、願書を出していたひとがあまり来なかったんですよ;)らっきー!

とうとう試験官が到着。オーボエの教授、助教授、歌劇場の1番オーボエの方、他2人先生がいました。本当は小さな部屋での試験のはずでしたが、たまたまコンサートホールがあいていたので急にホールでやる事になりました。私のオンステージ(笑)
この日のプログラムは、マルチェッロのオーボエコンチェルト、モーツァルトのオーボエカルテット、後は確か現代曲を吹いたかな。
吹いてる時はもう最後だから、私の演奏をしようとおもって、かなり気持ちよく吹くことができました!こんなに終わったあと気持ち良かったことはなかったかも知れない。
演奏後、少し外で待たされて、すぐに講評と結果を言われました。
入ると、知らない先生がニコニコしながら14点だよと言ってきたんです。ドイツの学校って1が一番良い点数のところもあれば、上に行くほど良い点のところもあるんですけど、それを知らなくて一瞬、落ちたと思いました。しかし、ここの音大は15点が満点だったんです。もちろん合格です。
他の審査員の方も、良かったと言ってくださいました。おじいちゃん先生は、チョーっとピッチが高かったけど良かったよと言ってくれました!本当にうれしかったです。その後のピアノの試験も良い点をいただけました;)問題は楽典。。点数は秘密ですがすごく悪かったんです。でも、おじいちゃん先生がいろいろ助けてくださって私は無事、ザール音楽大学に入る事が出来ました。両親も大喜び!
これから私ののだめのような生活の始まりです~
次に続く~