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Staff Blog

更新日:2016.09.09

【~シェヘラザード♪リムスキー・コルサコフ~】 ~椿音楽教室~

こんにちは!今日は私の大好きな曲を紹介させてください。
みなさんまず、千夜一夜物語を知っていますか?確か、アラビアンナイトとも呼ばれているんですが。
千夜一夜物語はぺルシャやインド、エジプトなどから何年もの間に集められた物語集です。話の内容は、シャフリアール王が妻の男関係を見て女性を信じられなくなってしまうんです。その後、女性不信からシャフリアール王は国の若い女性と一夜を過ごしてはその女性を殺してしまうのです。それをやめさせるために、自分自身で王の元へ嫁つぎに行ったのが、シェヘラザードです。毎晩彼女は、シャフリアール王にアリ・ババやアラジン、シンドバッド等、たくさんのお話を王様に聴かせてあげました。しかし、シェヘラザードは毎晩、最後まで話を話さなかったんです。
毎晩、続きはまた明日ね。といって、毎晩話の続きをしていたのです。だからシャフリアール王は、その話の続きが聞きたいあまり、シェヘラザードを殺すことができなかったんです。それが何百日も続き王様はだんだんと残酷な考えを改めて、シェヘラザードと生涯をともにするようになるというお話です。そしてこの話をテーマに作られた音楽がリムスキー・コルサコフが作曲したシェヘラザードです。
もともとロシアの作曲家の曲は好きなんですけどこの曲は一番好きな曲です。
この曲は計4楽章でこうされています。
第1楽章 海とシンドバッドの船    第2楽章 カランダール王子の物語
第3楽章 若い王子と王女    第4楽章 バグダッドの祭り。海。青銅の騎士の立つ岩での難破
となっています。
この曲中、全楽章で頻繁に独奏のヴァイオリンが出てくるのですがこれは、シェヘラザードを表しているようです。曲からものすごくイスラムの世界観が想像できます。

私がこの曲を知ったのは、中学2年生の頃です。私は某ジュニアオーケストラに入っていて、もともと2番オーボエのはずだったんですが、急に1番オーボエをコンサートで吹くことになったんですよ。曲は知ってましたが、内容までは全然分からなくて、先生が練習中にこの千夜一夜物語の内容を教えてくださって、そのあと、自分で千夜一夜物語の話しを調べたりして虜になってしまったんですよ。なんでこんなに好きなのかは分かんないですけど、このハーモニーの移り変わりとか、メロディーがすきなんですよねー。
話を理解したうえで、演奏を聞いたり、自分で演奏すると音楽の構成が分かってくるんで、みなさんこれを読んで千夜一夜物語を知っていただけましたし、是非、全楽章聞いてみてください~