更新日:2016.08.01
【僕の大好きな曲①】~椿音楽教室~
どうも、クラリネットの鈴木昭天(すずきあきたか)です。
今回はクラリネットのために書かれた僕の大好きな作品の紹介をしたいと思います。
何かに躓いて前に進む気力が持てずにいたり、また初心に戻りたい時など辛いことがあった時に僕は良くその曲を聴きます。
その曲名はベールマン作曲のアダージョです。
素直にすごく美しい曲で、クラリネットの美しい音色を十二分に活かした曲で演奏者の歌心を直に聴くことができる名曲だと思います。
ベールマンとはロマン派の時代に活躍したクラリネット奏者!
もちろん作曲もしていましたが、彼はクラリネット奏者にとって伝説的な存在です。
彼のクラリネットは偉大な作曲家たちをたくさん魅了しました。
まず代表で上がるのがウェーバー。
ウェーバーは彼のクラリネットに惚れ込みクラリネットのためのコンチェルティーノを作曲、1811年に初演を行いその際に聴いていたバイエルン国王が感動しさらに2曲のクラリネットコンチェルトの作曲を依頼しています。
他にもメンデルスゾーン、マイヤベーアなど歴史に名を残す作曲家たちが彼のクラリネットに惚れ込み作曲を手掛けました。
ベールマンはいわゆるヴィルティオーゾでクラリネットのテクニックを十二分に持った人でした。
しかしそんな彼がゆっくりでこんなにも歌心を震わせる曲を作ったことに僕は何か感慨深いものを感じてなりません。