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Staff Blog

更新日:2016.07.18

【M3】~椿音楽教室~

M3というイベントをご存知だろうか? 正式な名称は“音楽系・メディアミックス同人即売会”のことで、音楽(Music)・映像(Movie)・メディアミックス(Media-Mix)、それぞれの頭文字をとっている。早い話がコミケことコミックマーケットの音楽オンリーバージョンと思っていただけるとスムーズだろう。
 前置きが長くなったが、去る10/30(日)にM3・2016秋へ足を運んだ。友人が出品しているということで、彼らの売り上げに貢献しようというのもあったが、単純にふらっと立ち寄るだけでもM3には面白い魅力がたくさんある。以前参加した時は出品者側であったので、一般来場は初めての私がM3の面白かったところを“M3初心者”なりにピックアップしてみようと思う。
 同人即売会と一口に言っても、アマチュアのみがでるわけではない。流通センター第二展示場二階では企業ブースももうけられており某大手音楽社を始めとする大小6〜7ほどの企業も参加している。
 企業の中でも売り込みの形態は様々で、新しいDJ機器の実演PR、カード型の新しい音楽配信形態、自社の声優ユニットのトークショー(企業ブースでは一番フィーバーしていたと思う)、プラグインシンセの体験使用(ディティールがクールだった)、シンガーソングライターの生演奏の公開収録(ファンの方々が前列を埋めつつしゃがんで後ろの人に配慮していたのがほほえましかった)、音楽書籍の出張出版など、約50メートル四方のブースにこれらがひしめき合っていた。入場料払えばこれだけでも見放題だ。音が飽和して調の違う音楽が同時に流れた時はさすがのカオスぶりに少し戸惑いもしたがそこもまたM3の魅力なのだろう。新しい音楽ビジネスやコンテンツを学ぶ上でもとてもためになるブースだった。
 そして一般ブースも盛り上がりがすごい。まず人の数が多いのだ。音楽業界の間では音楽や、特にCDは死にゆくコンテンツなのではと危惧する方が多い。だがそんな風潮すらも吹き飛ばす熱気が一般ブースにはあった。
 M3は軽いジャンル分けによって記号の組み合わせで各ブースが決まる。お互い横のブースは手を広げれば届いてしまう距離だし、向かい同士のスペースは2メートル弱だ。人気のブースには行列が出来上がり、2メートルには到底収まりきらない。なので、少し離れた別所で行列待ちをするのである。さながら行列のできるラーメン店に並んでいるかのようだ。同人活動でここまでの人気を得るには相当な能力とPR活動がいるだろう。まことに恐れ入る。生産者として自分の作ったコンテンツが、こんなにもたくさんの消費者に直接伝わることは何にもまさる喜びだろう。
 また今度行われるM3にも、ぜひ足を運んで見たいものである。