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Staff Blog

更新日:2016.07.28

【暗譜の練習②】~椿音楽教室~

しかし、私たちは現実には暗譜して弾かなければならない状況に置かれます。その時に、どのようにすればより確実に暗譜することができるのでしょうか。
端的にいえば、暗譜が飛ぶというのは、普段見えていない部分が本番で見えた時に起こります。つまり、日頃気にしてない部分も本番中の鋭利な感覚の中でピックアップされてしまい、その結果混乱が生じてしまうのです。逆にいえば、普段からこだわり抜いているところは暗譜が飛ぶ可能性はほとんどありません。自分が普段の練習から、見えていない部分を探し、その部分を心の底から感じ取りこだわり抜いていれば、ほとんど暗譜が飛ぶことはないのです。
もちろん、楽譜を暗記してしまうという手もあるでしょう。しかし、その結果本番中に暗譜が飛ばないことそれ自体が目標となってしまい、音楽が置き去りにされてしまいます。つまり、その曲の細部まで丁寧にヤスリ掛けをし、音楽を鮮明に観ることができるよう、日頃から向き合う。これが、暗譜で失敗しない最も最適な手段ではないでしょうか。不安に不安で立ち向かわず、楽しさで立ち向かう。これが、暗譜で音楽に没頭し演奏する上での鍵だと思います。