2006年、名古屋芸術大学音楽部器楽科を首席で卒業。第76回読売新人演奏会(東京文化会館)に出演。2007年に渡独し、ドイツ・デュッセルドルフ・ロベルト・シューマン音楽大学のフルート科を卒業、ディプロマを最優秀で取得。2012年、DAAD(ドイツ学術交流会)奨学生に選ばれ、同大学の室内楽科を審査員満場一致の最優秀賞を受賞し、卒業。ケルン・ギュルツェニヒオーケストラ、ゾーリンゲン交響楽団などドイツを代表するオーケストラと多数演奏会に出演し研磨を積む。
2012年から2015年までドイツメニューイン音楽財団の奨学生に選ばれる。フルートを勉強する傍ら、在学中より18世紀バロック時代の演奏習慣やトラヴェルソ・フルートの演奏に興味を持ち、エッセン、フォルクヴァング芸術大学の古楽器科に入学し、同大学の古楽器科マスター過程を終了した後、古楽器へのさらなる探求心からフランクフルト芸術大学でトラヴェルソ・フルートにキーがついた、多鍵フルートを専門に勉強し、優秀な成績で卒業。
これまでにフルートを上田花奈、高木直喜、ミヒャエル・ファウストに、トラヴェルソをミヒャエル・シュミット・カスドルフ、マンフリード・ツインマーマン、カール・カイザー各氏に師事。ヨーロッパ各地の講習会に参加し、トラヴェルソではバルトルト・クイケン、マルク・アンタイ、マーティン・ロット、レイチェル・ブラウンのマスタークラスを終了。
古楽奏者としてドイツ国内、オランダ、ベルギー、スイス、トルコなどヨーロッパ各国で意欲的に演奏活動を行うほか、コンチェルト・ロワイヤルケルンなどの古楽器オーケストラに招かれ、受難曲、カンタータ、オラトリオ等の演奏会に多数出演している。室内楽の活動では、古楽アンサンブル「La Cantonnade」を結成し、特にまだ知られていない18世紀バロックのフルートのためのレパートリーを広める活動に力を入れている。シモンマイールアンサンブルのフルーティストとして、NAXOSのレコーディングに携わり、南ドイツのレーベルよりリリースした、J.F クラインクネヒトの2本のフルートと通奏低音のためのトリオソナタ集は、レコード芸術2023年3月号輸入盤CD 「今月の特選盤」に選出される。アンサンブルの一員として、ブリュージュ古楽フェスティバル、ユトレヒト古楽フェスティバルなど数々の国際音楽祭に出演。ドイツ語ではゲーテインスティテュートのドイツ語技能検定C2(最上級、母国語レベル)を取得。
2023年6月に活動拠点をドイツ、デュッセルドルフから東京に移し、演奏活動とともに後進の指導にも力を入れている。指導者として20年以上の経験があり、これまでコンクールでの1位入賞者や州大会出場者を多数輩出。
【白井美穂オフィシャルホームページ】www.mihoshirai.com