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Staff Blog

更新日:2023.06.29

ファルセットってどんな声?出し方のコツとおすすめの練習曲を徹底解説

ファルセットってどんな声?出し方のコツとおすすめの練習曲を徹底解説

「ファルセットを上手に出せるようになりたい」

「ファルセットが上手な歌手の曲を参考にしたい」

このようなお悩みをお持ちではありませんか?ファルセットをマスターすると歌える曲の幅が広がり、歌うことがもっと楽しくなります。

今回は以下の内容について解説します。

裏声の種類と特徴

  • ファルセットのメリット・デメリット
  • ファルセットのコツと練習方法ファルセットが上手な歌手とおすすめの練習曲

ぜひ最後までお読みください。

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目次

ファルセットはどのような声を指すの?

ファルセットは特に高い音域を出すためのテクニックで、イタリア語では「仮声」と訳される場合もあります。

ファルセットは、柔らかく優しい響きと綺麗で繊細な声が特徴。習得すると、高音でも喉に負担をかけずに歌うことができます。歌える曲の幅が広がり、優しく切ない声色で歌えるため表現力も上がるでしょう。

ファルセット=裏声ではない

ファルセットを裏声だと思っている人が多いですが、厳密には間違いです。裏声は何種類かに分けられており、ファルセットはそのうちの1つです。

ここでは、裏声の種類と特徴を解説します。

裏声の種類と特徴を解説

裏声の種類は下記の4つに分けられます。

  1. ファルセット
  2. ヘッドボイス
  3. ミックスボイス
  4. ホイッスルボイス

それぞれ声の出し方や向いているジャンルなどが異なるため、シーンによって使い分けると良いでしょう。1つずつ特徴を解説します。

①ファルセット

ファルセットは喉をリラックスさせ、たくさんの息を流しながら発声するので、喉に負担をかけず高音が出せます。

吐息に声を混ぜたようなイメージの音色になるため、切なさや繊細さを表現できます。
バラードや失恋ソングなどによく使われていますね。
練習すれば初心者でも表現の幅が広がりやすい点がポイントです。

②ヘッドボイス

ヘッドボイスは息を速く、そして多く必要とします。
そのためか「芯のある、頭に響くような裏声」のように聞こえるので日本語では「頭声(とうせい)」と呼ばれています。
ファルセットに比べて、体をしっかりと支える作業が特徴です。オペラ歌手や、ハイトーンボイスを得意とするロックバンドのボーカルなどがよく使っているため、聴き馴染みがあるかもしれません。

③ミックスボイス

ミックスボイスは「裏声と地声(表声)の真ん中に位置する声」を指し、ミドルボイスとも呼ばれています。地声ならではの力強さと、裏声ならではの高音域を合わせ持った声を出せる点がポイントです。

また他の裏声に比べると、喉に負担をかけることなく高音が出せるというメリットもあります。

④ホイッスルボイス

ホイッスルボイスは「超ハイトーンボイス」や「超高音発声」とも呼ばれ、人間が出せる最も高い音域だと言われています。

代表的な歌手として、マライアキャリーが有名です。たしかに彼女の歌声は、人間離れした音の高さが魅力ですよね。

声帯をほとんど振動させずに発声するため難易度は高いですが、習得すればかなりのインパクトを与えられるでしょう。

ファルセットを出せるようになるメリット

ファルセットを出せるようになるメリットは、下記の2つです。

  1. 透明感のある声になる
  2. きれいに高音が出せる

実は無意識でファルセットを使っていたという人もいますが、きちんとしたテクニックを身につけることで、より上手に歌えるようになります。

①透明感のある声になる

ファルセットをマスターすると、透明感のある声質で歌えるようになります。

バラードや失恋ソングのようなスローテンポで切ない歌はもちろん、アップテンポの曲にも応用が効くため、聴き手を歌にグッと引き込むことができます。

②きれいに高音が出せる

ファルセットで歌うと、きれいな高音が出せるようになります。さらに地声に比べて音域の幅も広がります。

地声では届かないキーの曲も、ファルセットを使えばしっかりと歌いきることができるでしょう。

ファルセットを出せるようになるデメリット

メリットもある一方で、ファルセットにはデメリットも存在します。

声量が小さくなる

ファルセットは冒頭でもお伝えしましたが、吐息に声を混ぜたようなイメージの音色になるため、エネルギッシュな曲やロック系の曲などのパワフルな表現がキモにくる楽曲はあまり向いていません。
使いどころを見極めることが大切です。

ファルセットを上手に出すための3つのコツ

ファルセットを上手に出すためのコツ

ファルセットを上手く出すためには、3つのコツがあります。

  1. 腹式呼吸を使う
  2. 頭のてっぺんから声を出すイメージで歌う
  3. 喉を開く

歌を歌う上でも大切なポイントのため、ぜひ押さえておきましょう。

①腹式呼吸を使う

腹式呼吸は、ファルセットに限らず歌唱や発声の基本であるため、マスターしておくのがおすすめです。

また腹式呼吸にはリラックス効果もあり、力みのない声が出せます。そのため腹式呼吸をマスターすると、喉の負担をかけずに歌えるでしょう。

発声するときに舌筋や声帯の筋肉、表情筋に力が入っていると、筋肉がかたまり声帯がキュッと締まりやすくなるため注意しましょう。

②頭のてっぺんから声を出すイメージで歌う

ファルセットを出すときは、頭のてっぺんから声が出ている感覚で歌うのがポイントです。口を「オ」の形にして丸く響かせるようにし「FU」と声を出すと、優しく繊細な声が出ます。

このとき、声量は大きくなくても問題ありません。自分の出しやすい声の大きさでおこないましょう。

③喉を開く

喉を開くときは、②の感覚を保ったままさらに舌(舌根)を下げます。喉を開く感覚を身につけると、ファルセットを出しやすくなるでしょう。

声帯が開きやすい子音の「F」と、母音の「U」「O」を組み合わせて「フー」「ホー」などの声で練習をするのがおすすめです。

ファルセットが上手くなる練習方法

ファルセットが上手くなる方法は、下記の4つです。

  1. リラックスして歌う
  2. 声量を小さくして歌う
  3. 息をしっかり吐き出す
  4. 自分が出しやすい音程で歌う

先ほど紹介したコツと併せて、ポイントを押さえながら練習してみてください。

①リラックスして歌う

ファルセットを出すときは、リラックスして歌うようにしましょう。声帯に力が入っていると、きれいなファルセットが出せません。

練習するときは体の力を抜いてリラックスした状態にしてください。ストレッチなどをおこなうなどして体をほぐしてから発声すると、体全体の力が抜けて声が出しやすくなります。

また高い声を出そうとして力むと、喉に余計な力がかかってしまうので注意しましょう。

②声量を小さくして歌う

ファルセットは、最初は小さな声から練習するのがおすすめです。まだ慣れていないときに無理やり声を出そうとすると、声帯が締まりきれいなファルセットが出せません。

さらに喉を傷つけてしまう可能性もあります。声量を抑えることで無駄な力が加わらないため、練習するうちに自然にファルセットが出せるようになります。

まずは、普段の声量より少し小さい声で練習してみましょう。

③息をしっかり吐き出す

ファルセットは、息をしっかり吐き出すように意識するのがポイントです。ファルセットは、裏声の中でも特に息をたくさん使う発声方法のため、吐き出しが弱いと上手く歌えなくなってしまいます。

腹式呼吸を使って練習すると、胸や肩の筋肉に余計な力が加わらず、喉もリラックスした状態で歌えるようになります。

④自分が出しやすい音程で歌う

ファルセットは、自分が出しやすい音程で練習するのがおすすめです。ファルセットは高い声が特徴のため、練習から高音で歌わなければと思う人もいるかもしれません。

しかし、最初から無理に高い声で練習しなくても大丈夫です。慣れてきたら、徐々に音程を上げていきましょう。

また発生は「ハ」がやりやすいです。声帯が開くだけでなく息も多く使う発音のため、練習に向いていると言えます。

【男女別】ファルセットが上手な歌手とおすすめの練習曲6選

男女別にファルセットが上手な歌手とおすすめの練習曲を、それぞれ3曲ずつ紹介します。聴いたことのある曲ばかりなので、親しみやすく練習もしやすいでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

【男性版】ファルセットにおすすめの練習曲

男性でファルセットが上手な歌手とおすすめの練習曲は、下記の3つです。

  1. 井口理(King Gnu)/「白日」
  2. 森山直太朗/「さくら」
  3. スキマスイッチ/「奏」

1つずつ特徴や歌い方のポイントを解説します。

①井口理(King Gnu)/「白日」

King Gnuの井口理さんは、日本の男性歌手の中でもトップクラスのファルセットを持っています。一見女性が歌っていると思ってしまうような、美しい高音のファルセットが特徴です。

「白日」は冒頭から井口さんのアカペラで、その歌唱力が存分に発揮されています。サビではギターボーカルの常田さんとのハモリがありますが、同じ男性が歌っているとは思えないほどの美しいファルセットを聴くことができます。

最後には転調してさらに音が高くなり、井口さんのファルセットも高音になります。「白日」をマスターするのはかなり大変だと言えますが、歌えるようになればファルセットがしっかりと身につき、周りから一目置かれるかもしれません。

②森山直太朗/「さくら」

森山直太朗さんも、繊細なファルセットの持ち主です。彼の代表曲でもある「さくら」は、曲の随所にファルセットが散りばめられています。

スローテンポで初心者でも練習しやすく、独唱のため自分の癖もチェックしやすい点がポイントです。地声の部分は力強く、ファルセットの部分は繊細に、頭のてっぺんから声を出すイメージで練習してみましょう。

「さくら」はファルセットだけでなくビブラートやロングトーンなど、あらゆる歌唱テクニックも必要な曲のため、総合的に歌唱力を上げたい人にもぴったりです。

③スキマスイッチ/「奏」

スキマスイッチもファルセットが上手な歌手です。「奏」は、サビに自然にファルセットが盛り込まれている点がポイント。有名な曲のためCMなどで聴いたことがある人も多いかもしれません。

「白日」や「さくら」と比べると、そこまで音域は高くありません。後半に転調があるため最後のほうは少し音域が上がりますが、前半は比較的歌いやすいでしょう。

ファルセットを意識しすぎると悪目立ちしてしまうため、力を抜いて自然な感じで歌うのがポイントです。切ないバラードなので、感情を乗せて歌ってみてください。

【女性版】ファルセットにおすすめの練習曲

女性でファルセットが上手な歌手と、おすすめの練習曲は下記の3つです。

  1. 絢香/「三日月」
  2. HY/「366日」
  3. MISIA/「Everything」

1つずつ特徴や歌い方のポイントを解説します。

①絢香/「三日月」

絢香さんの「三日月」は、マクドナルドの月見バーガーのCMでおなじみの曲ですよね。女性歌手の中では比較的音域が低いため、高音が苦手な人でも歌いやすいでしょう。

一方で呼吸のコントロールが難しく、ファルセットの練習曲としては難易度は高めです。しかしマスターすると歌唱レベルが格段にアップし、歌うまに近づけるかもしれません。

初心者が「三日月」を歌うときは、ロングトーンで息が続かなかったり、地声と同じ声量の力強いファルセットが出なかったりするのが課題のため、深く安定した呼吸で歌い続けられるように意識して練習してみてください。

②HY/「366日」

「366日」は、HYの代表曲で失恋ソングの定番ですよね。音域の幅がかなり広いため、特に地声と裏声の切り替えを練習したい人にピッタリです。

前半はかなり音域が低く、低音が苦手な人は声が出ないかもしれません。(筆者もよくこの曲を歌いますが、低音はかなりギリギリです。)一方で後半はかなり音域が高くなり、最後はホイッスルボイスレベルの高音が必要です。

バラード曲ですがフレーズのスピードは割と速めのため、ファルセットに慣れてきたらぜひチャレンジしてみてください。

③MISIA/「Everything」

MISIAさんは東京オリンピックの開会式で国歌斉唱を務めた、今や日本を代表する歌姫です。MISIAさんの曲は、高音域で難易度が高いものが多いですが「Everything」は比較的歌いやすく、MISIAさんの入門曲といえるでしょう。前半は音域も低めでスローテンポのため、初心者でも練習しやすいです。

間奏後に転調してからは一気に音域が上がり難しくなりますが、無理に声を出さずに頭のてっぺんから音を出すイメージで歌いましょう。マスターできたらかっこいいので、ぜひ練習してみてください。

ファルセットをマスターして上手く歌おう

ファルセットは高音を出すためのテクニックで、優しく繊細な音色が特徴です。普段歌を歌うときに無意識に使っている人もいますが、正しいテクニックを身につけたほうが喉に負担をかけずにきれいな高音を出せるようになります。

ファルセットのコツや練習方法などを解説しましたが「1人で練習するのは不安…」という人もいるかもしれません。その場合は、音楽教室でプロの講師に見てもらうのがおすすめ。

椿音楽教室では、ボイストレーナーはもちろん、シンガーソングライターの経験を持つ講師が多数在籍しており、あなたの目的に合わせた最適な指導をおこないます。

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ファルセットに関するよくある質問

ここではファルセットに関するよくある質問をご紹介します。

ファルセットとはどのような声ですか?

ファルセットは、柔らかく優しい響きと綺麗で繊細な声です。ファルセットは特に高い音域を出すためのテクニックで、イタリア語では「仮声」と訳される場合もあります。

ファルセットの出し方は?

ファルセットを出すには下記の3つを意識してみましょう。

  1. 腹式呼吸を使う
  2. 頭のてっぺんから声を出すイメージで歌う
  3. 喉を開く

ファルセットと裏声に違いはありますか?

ファルセットは「裏声」に分類されます。しかし、 ファルセットは裏声と比べると、より息の量が多く、透明感がある声なのが特徴的です。

この記事を監修した講師

ファルセットってどんな声?出し方のコツとおすすめの練習曲を徹底解説

松木 翠

湘南生まれ。代々木マックミュージックスクー ル ボーカル科在学中にソロ活動を開始。R&B、POPS、 FUNK、レゲエなど多種多様な音楽に触れる。後にJAZZに出会い、橋爪亮督氏(sax)、五十嵐たかし氏(guitar)に音楽理論及びイヤートレーニング、鈴木雅美氏(声楽)、LUNA氏(vocal)にボイストレーニングを学ぶ。現在都内、横浜のライブハウスを中心に活動中。

また、大手ボーカル教室のチーフインストラクターとして月間70名以上を担当し、関東圏でトップの成績を打ち出す。その功績を認められエリアマネージャーとしてインストラクター教育にも力を注いだ。10年間在籍の後に独立。

現在は都内・川崎・横浜近郊・湘南方面でボイストレーナーとして活動中。元整体師という経歴を生かし、ボディスキャニングを発声に取り入れた指導により「喉を痛めず、気持ちよく歌えるようになった」と好評を得ている。また、曲の歌詞についてどう思うか等のディスカッションを行う等、型に捉われず音楽の楽しさを共有できるレッスンを心がけている。

楽器

声楽・ボーカル,ボーカル

【松木 翠先生監修コメント】

紹介したポイントをひとつずつ押さえて練習すれば、ファルセットのような声もコントロール出来るようになっていきます。 ただ苦しさや痛みなどの違和感を感じたら無理に声を出そうとせず、ボイトレを受けてみるなどプロのアドバイスなど参考にするのもオススメです!

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