今すぐ無料体験 電話で体験予約
Staff Blog

更新日:2023.06.27

オーボエ初心者のための選び方や吹き方、練習方法まとめ

オーボエ初心者のための選び方や吹き方、練習方法まとめ

オーボエ初心者の方が楽器を選び、曲を吹けるようになるために、オーボエの基礎知識を学びましょう。

この記事は、オーボエはどんな楽器なのかや選ぶ方法、オーボエを吹くコツ、初心者の方に合ったオーボエの学び方などについてまとめました。

無料体験レッスン

オーボエはどんな楽器?

オーボエの概要を解説します。

オーボエの誕生は17世紀頃

オーボエの誕生は17世紀頃といわれています。

オーボエの原型は「ショーム」いわゆるチャルメラでした。ショームは13世紀頃に生まれ、その後改良され、17世紀になってからオーボエと呼ばれるようになりました。

初期のオーボエの特徴は、キーの数が2~3個しかなく、音程や音質にも制限かあり、現在のような豊かな音色を奏でるものとはかけ離れていました。

19世紀頃からキーの数が増え、現在のような複雑なオーボエの構造へと変わり、魅力的で多彩な音色を出す楽器へと進化していきました。

オーボエは世界一難しい木管楽器

オーボエは、木管楽器のなかでもっとも難しい楽器として知られています。その難易度は、ギネス世界記録に認定されるほどです。

オーボエは木管楽器に分類されます。木管楽器とは、唇を振動させることで音を発する「金管楽器」には分類されない楽器を指します。

木管楽器には2つの種類があり、フルートのように楽器の口元部分の穴に息を吹き込んで音を出すタイプと、オーボエのようにリードを口にくわえて音を出すタイプとがあります。

オーボエの最大の魅力は音色

オーボエの最大の魅力は、何といってもその音色です。やや鼻にかかったような深くぬくもりのある音色は、ほかの楽器には出せない独特な魅力です。

オーボエの種類と選び方

ここでは、オーボエの種類と、初心者の方に合った選び方を紹介します。

オーボエの種類はドイツ式とフランス式の2種類

オーボエの種類は、ドイツ式とフランス式の2種類に分けることができます。

ドイツ式のウィンナーオーボエは、19世紀頃に主流となっていましたが、音程が不正確という欠点がありました。現在では、ドイツ式を使用するのはごく一部のオーボエ奏者に限られています。

フランス式はドイツ式の改良版で、「コンセルヴァトワール・システム」というキー・システムを採用したことで、ドイツ式の音程が不正確という欠点を解消しています。また、このシステムにより指使いが楽になり、テンポの速い曲や難易度の高い曲などにも対応しやすくなりました。

フランス式はオーボエ演奏者にとってメリットが多く、ニーズと合致したために普及し、現在では主流となっています。

オーボエ初心者の方も、ドイツ式よりフランス式を選ぶほうがよいでしょう。

選び方1. フル・オートとセミ・オートならセミを選ぶ

オーボエは、オクターブキーの操作方法によって「フル・オートマティック・システム」と「セミ・オートマティック・システム」に分かれます。

フル・オートマティック・システムは、第2オクターブのレバーがないため、操作が楽ですが、構造が複雑なため、調整が難しく音程が狂いやすいという特徴があります。

一方、セミ・オートマティック・システムは、運指の柔軟性が高く、さまざまな曲に対応しやすい、比較的調整が簡単で扱いやすい、世界で広く使用されているため、初級から上級モデルまで種類が豊富というのが特徴です。

以上から、初心者の方にはセミ・オートマティック・システムがおすすめです。

選び方2. オーボエの素材はグラナディラを選ぶ

オーボエの素材には主にグラナディラとローズウッドの2種類があります。

グラナディラは、ほとんどの木管楽器の素材として使われており、シックで落ち着いた色合いが人気です。また、素材そのものの比重が重く、音が遠くに飛ぶという特徴があります。このため、コンサートホールなどの広い会場での演奏に向いています。

一方、ローズウッドは茶色で、やわらかい音が特徴です。しかし、音が遠くまで響かないため、屋内での演奏に向いています。

初心者の方であれば、1台目はグラナディラ、2台目としてローズウッド素材を選ぶのがおすすめです。

オーボエに必要なリード

オーボエは、楽器よりもリード選びが重要です。リードの選び方によって音程や音色が変わるので、リードの種類や選び方のポイントを押さえておきましょう。

リードの種類

リードの種類は葦で出来たものと、プラスチックのものがあります。
プラスチック製のものは葦よりも長持ちしますし気候による変化はほとんどありません。しかし、音色や音程のコントロールがしにくいためあまりおすすめできません。

リードの選び方

リードは硬さによって、ソフト・ミディアム・ハードの3種類がありますが、初心者の方はソフトタイプがおすすめです。

リードの選び方を3ステップで紹介します。

ステップ1:リード先端部分の見た目をチェック

リード先端部分の見た目のチェックポイントは3つあります。

  • 歪みや割れがないか
  •  真上から見たときに、開きがきれいなカーブ状になっているか
  •  真横から見たときに、2枚が隙間なく重なっているか

ステップ2:吹いたときのロングトーンはスムーズかチェック

リードだけで、「C」もしくは「B」の音を出します。このときに、スムーズにロングトーンできるかチェックしましょう。

ステップ3:楽器につけてチェック

実際にご自分の楽器にリードをつけて

  • 「C」「G」などの音程や音の当たりがスムーズか
  •  高音から低音まで違和感なく音を出すことができるか
  • アンブシュアにストレスを感じない状態で音を出せるか

をチェックしましょう。

リードは1本1本違うので、ベストだと思えるリードにめぐり合うまでには時間がかかるかもしれません。購入の際には、数本まとめて購入し、好みのリードがあれば5本程度は持っておくと安心です。

リードに使用される素材はデリケート

オーボエのリードには葦の茎が使われており、オーボエは2枚を向かい合わせに重ねたダブルリードを使用します。葦の茎は、水分を含むと膨らみ、逆に乾燥すると収縮するという特徴があります。

デリケートな天然素材のため、湿度や気温の変化に弱く、お手入れ方法によっては音色にも影響を与えます。リードの保管には専用のリードケースが必要です。

リードの相場は2,000~3,000円

オーボエのリードの値段は、2,000~3,000円前後が相場です。リードは消耗品なので定期的に買う必要があります。使う頻度によって異なりますが、リードの寿命は1週間~1ヵ月程度です。

初心者の方でもオーボエを吹けるようになる3つのポイント

初心者の方がオーボエを吹くには、まずはリードのみで音を出せるようにすることが必要です。

3つのポイントを意識して練習しましょう。

1. 正しい姿勢でお腹を意識する

オーボエを演奏する際は、椅子に座った状態で少しお尻の位置を高くすることで自然に正しい姿勢になります。
この姿勢になることで猫背を解消し、お腹を意識した呼吸ができるようになります。

2. 「お」の口でリードを咥えることを意識する

リードを吹くときの口の形は、「お」を発音するときを意識するとスムーズです。歯に唇をかぶせたような状態でリードを咥え、「お」と発音しながら唇を歯に向かて巻き込むような形にします。

3. 腹式呼吸を意識する

オーボエのリードはとても細く、音を出すためには大量の空気を吸い込み、それを高圧で吐き出さなくてはなりません。そのために必要となるのが腹式呼吸です。

まずは正しい姿勢を取ります。その状態であくびをするように大きく口を開けると喉が開き、下腹部が膨らみます。この流れを繰り返し、オーボエを吹くために必要な呼吸法を身につけましょう。

オーボエは息を入れる部分が他の楽器に比べて狭いため、一回のブレスで吸った息を演奏中に吹き切ることはありません。
なので、ブレスをとる際は一度余った息を吐いてから息を吸うようにします。

オーボエ初心者の方におすすめな練習曲

曲選びのポイントは、知っている曲、指使いが易しい曲を選ぶことです。曲が吹けるようになると喜びを感じ、上達がより一層速まります。

初心者の方におすすめな練習曲を2曲紹介します。

1. 川の流れのように

誰もが知っている名曲で、今でも多くの人に愛されています。運指も比較的簡単で、オーボエの音色を楽しみながら演奏できる1曲です。

2. 涙そうそう

スローテンポで運指も難しくないため、初心者の方に向いている曲です。オーボエで表現される切ないメロディは哀愁を感じさせます。

初心者の方におすすめなオーボエの学び方とメリット

オーボエ初心者のための選び方や吹き方、練習方法まとめ(2)

初心者の方におすすめなオーボエの学び方は独学かレッスンに通うの2通りがあります。

ここでは、それぞれのメリットについて紹介します。

独学の4つのメリット

最近では、自宅で簡単に独学でオーボエを習得できるように教材セットなどが販売されており、気軽に始められます。

独学のメリットは下記のとおりです。

  • 時間の制限がない
  • 場所の制限がない
  • お金があまりかからない
  • 自分のペースで進められる

レッスンに通う5つのメリット

レッスンに通うとなると少しハードルが上がるかもしれませんが、メリットが多くあります。

  • 先生や仲間がいるので楽しく学べる
  • モチベーションが維持できる
  • 達成感や満足感を感じられる
  • 効果的な練習方法がわかり上達のスピードが速くなる
  • 発表会などの目標に向かって頑張れる

オーボエ初心者の方はレッスンに通うのがおすすめ

独学とレッスンそれぞれのメリットを踏まえて、初心者の方はレッスンに通う方法がよりよいでしょう。レッスンに通うとなると費用がかかり時間の確保も必要になります。しかし、ご自分が好きなことを心から楽しめる環境を用意すれば、上達が速まるだけでなく疲れた心を癒すこともできるでしょう。

椿音楽教室は、オーボエ専門の講師が、オーボエ初心者の方にもわかりやすく丁寧にレッスンを行います。マンツーマンやオンラインなどレッスン体系もさまざまなので、ご自分に合ったレッスンを受けられます。無料体験も随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

オーボエに関するよくある質問

オーボエに関するよくある質問をまとめています。

オーボエはどのように選べば良いですか?

オーボエにはオクターブキーの操作方法で、フル・オートとセミ・オートに分けられますが、初心者の場合はセミ・オートがおすすめです。また、コンサートホールや広い会場でも演奏を想定している場合は、オーボエの素材をグラナディラにしておきましょう。

リードはどのように選べば良いですか?

リードは硬さによって、ソフト・ミディアム・ハードの3種類がありますが、初心者の方はソフトタイプがおすすめです。

リードの相場はどのくらいですか?

オーボエのリードは、5セットで2,000~3,000円程度が相場です。リードは消耗品なので、定期的に交換する必要があります。使う頻度にもよりますが、1週間~1ヵ月程度が寿命となります。

この記事を監修した講師

オーボエ初心者のための選び方や吹き方、練習方法まとめ

常泉礼里

東邦音楽大学卒業、同大学院修了。 これまでにオーボエを小川綾子、松岡裕雅、V.マリアン、A.エールベルガー氏に、また室内楽を鈴木一志、大久保淑人、磯部周平の各氏に師事。 現在、東邦音楽大学実技・演奏研究員、コンドー楽器ミュージックサロンオーボエ講師、オーボエアンサンブルFil*coule、アンサンブル・ヴィオレットメンバー。

楽器

オーボエ

【常泉礼里先生監修コメント】

"世界一難しい木管楽器"と言われると思わず身構えてしまいますが、音を出すことに関してはそこまで難しくありません。吹奏楽やオーケストラではソロを担当することが多く特徴的な音は他の楽器では出せない魅力があります。一人で始めると楽器やリードのことで躓くこともありますが、レッスンに通っていただくことで不安なことを少しずつ解消していけると思います。まずはお気軽に体験レッスンにお越しください。

TOP
好きな時間、好きな場所、好きな楽器で受けられる 完全マンツーマンレッスン

Blog 講師ブログ