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更新日:2024.11.15

バイオリンの初心者におすすめの練習方法4選!大人になってからでも弾けるようになる?

バイオリンの初心者におすすめの練習方法4選!大人になってからでも弾けるようになる?

バイオリンといえば難易度が高い楽器というイメージがあるかもしれません。

「大人になって始めても弾けないんだろうなあ…」と諦めてしまいそうになる場合もあるでしょう。

しかし、バイオリンを始めるのに年齢は関係ありません。大人でも練習を続けていけば、数多くの曲を弾きこなせるようになります。

本記事では、バイオリンの選び方と初心者におすすめの練習法や練習曲を紹介します。

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大人になってからでは遅い?

「バイオリンを弾いてみたいけどこの歳では無理かしら…」と悩む方は多いかもしれませんが大人になってからバイオリンを始めても遅くはありません。

大人になってからでも技術は身につく

子どもの頃からバイオリンを始めてなければ、バイオリンを弾けないことはありません。音楽自体ほとんど経験したことがない方でも、練習さえ積み重ねれば、必ず弾けるようになります。

実際、大人になってからバイオリンを始めて、演奏会に出演できるほど技術が身についた人もいます。

最初は、思い通りに弾けず「無理だ!」と諦めてしまいそうになるかもしれませんが、基礎練習と曲の練習を繰り返すことで、確実に技術が磨かれます。

そうすると、次第に1曲にかける練習時間は短くなっていきますよ。

簡単な曲なら1〜2週間で弾けるようになる

バイオリンを始めてからどのくらいの期間で弾けるようになるか、気になるところですよね。

もちろん、曲の難易度によって練習を要する時間は変わります。

簡単な曲であれば、初心者でも1〜2週間の練習だけで弾きこなすことができます。1曲でも弾けたらそれが自信となり、さまざまな曲にチャレンジする勇気が湧いてくるでしょう。1年で10曲以上のマスターも可能です。

バイオリンの選び方5つのポイント

バイオリンの選び方5つのポイント

バイオリンを弾きこなせるようになるには、購入が必要です。しかし、まだバイオリンを触ったことがなく、知識もほとんどない方も多いのではないでしょうか。

そこで、バイオリン選びのポイントを解説します。

①自分の体や腕の長さに合ったバイオリンを選ぶ

バイオリンはサイズが何種類もあるため、自分の体や腕の長さに合った物を選ぶのがポイントです。

子どもは成長に合わせて何度か買い換える場合が多いですが、大人であれば身長や腕が一気に伸びる可能性は低いため、最初に適切なサイズを選んでおけば問題ないでしょう。

バイオリンの大きさは下記のように分数で表記されます。

大人用のバイオリンは基本的に4/4、それ以外は子ども用となります。

サイズの目安は、4/4サイズは身長145cm以上、3/4サイズ以降は身長144cm以下の方におすすめです。

また、身長だけでなく腕の長さによってもサイズが変わるため、選ぶ際は店舗で試奏をすると良いでしょう。

②メーカーで選ぶ

家電製品のメーカーがたくさんあるように、バイオリンにもたくさんのメーカーがあります。

初めてのバイオリン購入であれば、できるだけ有名なメーカーを選ぶと安心です。

上記は日本を代表するメーカーで、初心者用のモデルや低価格でも高品質なモデルなどが数多く用意されています。

初心者はこの3つから選んでみても良いかもしれません。

③セットで購入する

バイオリンを演奏するためには、楽器本体以外のものが必要です。

例えば、音を鳴らすための弓、チューニングに使うチューナーや持ち運びのためのケースなどが挙げられます。

これらは「初心者用セット」として売られている場合が多いるため、選択肢の1つに入れても良いでしょう。

④専門店で買う

バイオリンは手入れが必要な楽器で、修理や調整が必要となる場合もあります。

専門店では、購入した人に対して手入れのサービスをおこなっているところもあるため、安心してバイオリンライフが楽しめるでしょう。

⑤平均的な値段を把握しておく

バイオリンの価格は、1万円から数千万円まで幅広く、初心者向けからプロフェッショナル向けのモデルまでさまざまです。購入時には予算をしっかりと考えることが重要です。

以下に価格帯ごとの特徴をまとめました。

価格帯 価格の目安 特徴
エントリーモデル 1万〜5万円 初心者向け
基本的な機能を備える
中級モデル 5万〜10万円 初心者から中級者向け
品質と音質が安定
上級モデル 10万〜30万円 中級者向け
より豊かな音色と耐久性がある
プロフェッショナルモデル 30万円以上 上級者向け
一生使い続けられる品質と美しい音色が特徴

安価なバイオリンは手軽に始められますが、音質や耐久性に問題があることが多いです。特に1万円以下のモデルではチューニングが安定しない場合があります。

5〜10万円のバイオリンは初心者から中級者まで幅広く使用でき、10万円以上のモデルはプロを目指す方にも適しています。購入後のメンテナンス費用も考慮しつつ、ぜひ自分に最適なバイオリンを見つけてください。

初心者におすすめのバイオリンセット4選

バイオリンは他の楽器と比べてたくさんの種類があるため「どのメーカーやモデルがいいか分からない」と悩んでしまいますよね。

初心者は、オーソドックスなバイオリンを選ぶと良いでしょう。おすすめのメーカーやモデルを4つ紹介するので、ぜひ購入の際は参考にしてみてください。

①Nicolo Santi NSN60S

Nicolo Santi NSN60Sは、初心者から中級者におすすめのバイオリンです。このモデルは、品質とコストパフォーマンスのバランスが非常に優れており、多くの入門者が選んでいます。ニコロ・サンティは、その音色の美しさと耐久性で知られ、長期間使用しても性能が落ちないのが特徴です。

高品質のスプルース(表板)とメイプル(裏板、側板、ネック)を使用しており、豊かな音色を実現します。美しいアンティーク仕上げが施されており、視覚的にも楽しめるでしょう。初心者でも扱いやすいナイロン弦を採用しており、柔らかい音色が特徴です。

弦楽器マイスター茂木顕さんの監修による信頼性の高い設計なのは大きなメリットといえます。使用される木材や仕上げの質が高く、長期間の使用にも耐えるでしょう。豊かで深みのある音色が特徴で、初めての練習でも心地よい音を出せます。

ただし、あくまで初心者〜中級者向けのモデルであるため、プロフェッショナルな演奏には向いていないケースがあります。購入後に専門家による微調整が必要になる場合があるため、注意しましょう。

②スズキ アウトフィット バイオリン No.230 4/4

「アウトフィット バイオリン No.230 4/4」は、素材と演奏のしやすさにこだわって作られており、見た目だけではなく音色も安定しているモデルです板が厚めなため耐久性がある点もポイント。初心者も安心して練習に打ち込めるでしょう。

 スズキ アウトフィット バイオリン No.230 4/4は、特に初心者にとって非常に使いやすいモデルです。このバイオリンは、高品質な素材を使用しており、その結果、美しい音色と安定した演奏をすることが可能です。

デザインはシンプルでありながらエレガントな仕上げが施されており、視覚的な美しさと高級感を感じさせます。初心者向けにナイロン弦が使用されており、安定した音色を奏でられます。また、チューニングも比較的簡単です。

必要な道具(バイオリン本体、弓、ケース、ロジン、肩当て)がすべて揃っているため、初心者におすすめできます。

ただし、こちらのモデルもあくまで初心者〜中級者向けであり、プロフェッショナルな演奏には不向きです。板が厚めなため、少し重く感じることがあるかもしれません。

③マックコーポレーション/カルロジョルダーノ バイオリンアウトフィット VS-1 ブラック 4/4 単品

マックコーポレーションのオリジナルブランド「カルロジョルダーノ」のモデル。サイズは4/4で専用のケースが付属しています。明るい音色と豊かな音量が特徴で、初心者でも演奏しやすいでしょう。

 マックコーポレーションのオリジナルブランド「カルロジョルダーノ」は、初心者から中級者まで幅広く対応できるモデルです。このバイオリンは、明るい音色と豊かな音量が特徴で、初心者でも演奏しやすい設計がされています。

高品質のスプルースとメイプルを使用し、耐久性と音質を両立しています。バイオリン本体に加え、専用のケースも付属しています。ケースは軽量でありながら、外部からの衝撃を防ぐためのクッション性も高いです。

④Eastar/EVA-2 バイオリン 指板マーク 初心者セット

「EVA-2 バイオリン」は、ポジションマークが付いているため、初心者でも練習しやすいモデルといえるでしょうバイオリン、弓、ロジン、肩当て、バイオリンパレット、弦がセットになっており、必要な道具が一通り揃っています。

 「EVA-2 バイオリン」は、特に初心者が使いやすいモデルです。このバイオリンは、ポジションマークが付いているため、初めての練習でも指の位置を確認しやすく、スムーズに上達できます。

高品質のスプルース(表板)とメイプル(裏板、側板、ネック)を使用しており、優れた音質を実現します。自然な木目調の仕上げが施されており、見た目が美しいのが特徴です。初心者向けに設計されたナイロン弦を使用しており、指に優しく、練習がしやすいです。

バイオリンの練習方法4選

バイオリンの初心者におすすめの練習方法5選!大人になってからでも弾けるようになる?(2)

初心者におすすめのバイオリン練習方法を紹介します。

楽器を演奏する上で邪魔になるのが「悪い癖」のため、初心者は正しいフォームで丁寧に練習することを心がけましょう。

練習を積み重ねていけば、豊かな旋律を奏でられるようになりますよ。

①弓の基礎練習

美しい音色を奏でるためには、弓の練習は欠かせません。

右手と左手を同時に練習するのは難しいため、まずは弓の練習を徹底的におこないましょう。

弓の全てを使う「全弓練習」がありますが、最初は難しいかもしれません。始めは弓を弓元・弓中・弓先の3つに分けて1つずつ弾いてみましょう。できるようになったら、全てのパーツを繫げて滑らかに弾けるように練習してみてください。

最初は難しいかもしれませんが、コツを掴めば美しい響きが出せるようになります。いつでもすぐに美しい響きが奏でられるまで、何度も練習しましょう。

始めは弓にどのくらいの圧力をかければ良いか分からないかもしれません。多くの人は圧力を小さくしてしまい、カサカサと拍子抜けしてしまう音を出してしまいます。

しっかりと弓の圧力をかければ、いい音が出るため、ためらわずに思い切り弾きましょう。

②左手の基礎練習

旋律を奏でるためには、左手をスムーズに動かさなければなりません。そのため、左手の指がスムーズに動くような練習をおこないましょう。右手の指を鍛えるためには、次の練習法が効果的です。

この動作を繰り返すと、指が柔軟に動くようになります。基礎練習をしっかりおこなっていれば、難しい曲でも短い練習時間でマスターできるようになりますよ。

③楽曲練習

ある程度基礎練習に慣れてきたら、楽曲練習に取り組むのも良いでしょう。簡単な曲でも弾けるようになると、達成感を味わえます。

基礎練習はとても大切ですが、退屈になってしまいがちなため、楽曲練習を取り入れることでメリハリのついた練習ができますよ。

  • ヤマハ
  • スズキ
  • ピグマリウス
  • 4/4
  • 3/4
  • 1/2
  • 1/4
  • 1/8
  • 1/10
  • 1/16

本記

基礎練習と同様、楽曲練習も以下のポイントに注意しておこないましょう。

  • 正しいフォーム
  • 正しいテンポ
  • 綺麗な音色

始めは難しいかもしれませんが、この苦労が中級者・上級者となったときにあなたの味方をしてくれるでしょう。

④鏡を見て練習をする

バイオリンに限らず楽器を演奏する際に、上達を邪魔してしまうのが「悪い癖」です。演奏するときに悪い癖が一度ついてしまうと直すのは大変なため、鏡を見ながら練習しましょう。

鏡を見ながら練習することで「正しい姿勢で演奏できているか」「正しい手の形がとれているか」などを確かめられます。

初心者におすすめのバイオリン練習曲3選

初心者は簡単で弾きやすい曲の練習がおすすめです。比較的短い期間で弾きこなせるようになるため、達成感が味わえ自信をつけられます。

今回は、初心者におすすめのバイオリン練習曲を3つ紹介します。

①「きらきら星」

誰もが一度は口ずさんだことのある童謡でしょう。きらきら星に限らず「ちょうちょ」などの童謡は初心者でも弾きやすいものばかりです。

「きらきら星」であれば1〜2週間程度で弾けるようになるでしょう。

②「G線上のアリア」

バッハの作った管弦楽組曲をもとにアウグスト・ウィルヘルミが編曲した曲です。ドラマの優雅なシーンなどで使われることが多いため、どこかで耳にしたことがあるかもしれません。

テンポがとてもゆっくりで、初心者に優しい1曲です。

③「ユーモレスク」

チェコ出身の作曲家、ドヴォルザークが作った1曲。原曲はとても難易度の高い曲ですが、「スズキ・メソード教本」で初心者が弾きやすいように編曲されました。

「G戦場のアリア」と同様にとても有名な曲であるため、どこかで聴いたことがあるかもしれません。軽快で弾いていて楽しい1曲です。

独学で良い音を出すためのコツ

バイオリンで美しい音色を奏でるには技術と練習が必要です。初心者が直面する「キーッ」という音を防ぐために、一音一音確実に美しい音色を出す練習をしましょう

大きな音を出す環境を整えることも重要です。その理由としては、自宅で音を控えると癖がつき、本番でも力を発揮できない可能性があります。それゆえに防音室や音楽スタジオを利用するのも一つの案です。

早く上達するならバイオリン教室に通うのがおすすめ

バイオリンを早く上達させるには、バイオリン教室に通うのが効果的です。プロの講師から直接指導を受けることで、正しい姿勢や演奏技術を短期間で習得できます。

また、教室では個々のレベルに合わせたカリキュラムが組まれているため、無理なくステップアップが可能でしょう。定期的なレッスンがあることで、モチベーションも維持しやすくなります。

さらに、他の生徒との交流を通じて、さまざまな演奏スタイルやテクニックを学ぶことができるのも大きな魅力です。自宅での練習に加えて、教室でのレッスンを活用することで、上達のスピードがぐんと速くなるでしょう。

バイオリンはどのように練習したら良いですか?

初めから1曲弾こうとするのではなく、段階に合わせて練習をしてみましょう。たとえば、「右手の基礎練習」「左手の基礎練習」「楽曲練習」「鏡を見ながら姿勢を確認」など必要な部分を細分化してみるのがおすすめです。

バイオリンはどのように選べば良いですか?

まったくの初心者であれば、専門店での購入がおすすめです。バイオリンにも様々なメーカーがありますが、できるだけ有名なメーカーを選びましょう。また、弓やチューナーなどセットで販売されているものもおすすめです。

バイオリン初心者におすすめな練習曲はなんですか?

知っている曲や弾きたい曲から選ぶとモチベーションも高く保ちやすいですが、次の3曲もおすすめです。

・きらきら星
・G線上のアリア
・ユーモレスク

【小柳悠先生監修コメント】

バイオリンという楽器に〝何となく難しそう〟というイメージをもっている方が多いと思います。ですが、コツコツ練習を続けば必ず成果が出てきて、自分で〝音をつくる〟楽しさを感じることができます♪ 少しでも興味がある方は是非トライしてみてください!

この記事を監修した講師

バイオリンの初心者におすすめの練習方法4選!大人になってからでも弾けるようになる?

小柳悠

6歳よりヴァイオリンを始める。 ウィーン国立音楽大学にてEdward Zienkowski氏のマスタークラスを受講。 教授推薦者によるコンサートに出演。 これまでにヴァイオリンを神代恭子、物集女純子、荒井英治、木野雅之の各氏に師事。 東京音楽大学卒業。

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