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更新日:2025.03.02

ウクレレ初心者のための基本知識や始め方まとめ!

ウクレレ初心者のための基本知識や始め方まとめ!

「ウクレレに興味がある」「ウクレレを始めてみたいけどどれを選べば良いか分からない」

このように悩んでいる方はいませんか?

ウクレレはハワイアンの印象が強いですが、実はポップスやロック、ジャズなど幅広いジャンルの音楽に対応でき、気軽に始められる楽器として注目を浴びています。

そこで、今回はこれからウクレレを始めようと考えている初心者の人のための基礎知識やウクレレの始め方、おすすめの曲などを紹介します。

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ウクレレはどんな楽器?

ウクレレを始める前に、まずはウクレレについて知ることから始めましょう。ここではウクレレの歴史や素材などの基礎知識を紹介します。

ウクレレの歴史

ウクレレの発祥地といえば、ハワイを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。しかし、実はウクレレの起源はハワイではなくポルトガルにあるといわれています。

はるか200年以上前、1800年代後半にポルトガル人の移民がハワイに持ち込んだブラギーニャという民族楽器が現在のウクレレの原型になったと伝わっています。 ポルトガル人の民族楽器ブラギーニャはもともと小さなギターのような5弦の弦楽器でしたが、ハワイに渡ってから徐々に改良され、現在のような4弦のウクレレになりました。

ウクレレの名前の由来

「ウクレレ」という名前の由来は、ハワイで暮らしていたイギリス人がウクレレを演奏していた際、その姿が飛び跳ねるノミのように見えたことにあります。ハワイ語で「ウク」は「ノミ」、「レレ」は「跳ねる」の意味です。

ウクレレでジャカソロなどを弾く際は右手がとても素早く軽快に動くので、そのように名付けられたのでしょう。ちなみに、ハワイの人たちはウクレレを「ユークレリィ」のように発音します。 ウクレレがポルトガルからハワイに伝えられたのち、多くの人々に親しまれるようになり、今やハワイアンミュージックには欠かせない楽器となったのです。

ウクレレの素材

ウクレレは木でできていますが、使われている木材によって見た目や音色が違います。ウクレレのボディに使われる木材には以下のようなものがあります。 

  • コア材
  • マホガニー材
  • メイプル材

それぞれの特徴を解説します。

コア 

もっとも人気が高いのが「コア」という木材を使ったウクレレです。コアはハワイ固有の樹木でハワイアンコアとも呼ばれていますよ。「 精霊の宿る木」として現地では親しまれていますよ。

コアの木を使ったウクレレは、密度が高く硬い材質ゆえに軽やかで歯切れのよい「コロンコロン」という明るい音色を響かせます。コード弾きでハワイアンな曲を奏でるのにふさわしいのがコアのウクレレです。 

コア材で作られたウクレレは木目が綺麗に出ているものが多く、木の温もりを存分に感じられる素材となっています。

マホガニー 

マホガニーはギターにもよく使われる木材で、コア材に比べて柔らかくて軽い素材です。

そのため、音質もやわらかく丸みがあり、音色は「ポロンポロン」といった感じです。コアよりも値段が安く、ソロ弾きはもちろん、さまざまなジャンルの曲にもマッチします。 

コア材よりも落ち着いた木目が特徴の材質です。

メイプル

メイプルは日本でも「楓(かえで)」という名前で馴染みがある木材です。上品な見た目や歯切れのよい音色が特徴です。

材質はこの中では最も硬く、音も大きく響きます。メイプルにはソフトとハードで材木に違いがあり、音色も少し異なります。試奏をして音色の違いを木比べてみるのがオススメです。

ウクレレの種類

ウクレレの種類の説明

ウクレレにはたくさんの種類があります。

ここでは、大きさ別のウクレレの特徴やどんな人に向いているかを解説しますのでぜひ参考にしてください。

スタンダードサイズ(ソプラノ) 

最もポピュラーなスタンダードサイズのウクレレは全長は520~540mmほどでとてもコンパクトなので、初めてウクレレを使うという方にぴったりです。一人でポロンポロンと演奏したり、ボーカルの後ろで伴奏したりするのに最適なウクレレです。

スタンダードサイズは音程を決めるフレットの間隔が狭いため、手の小さい方や女性、子どもに特にオススメ。しかし、ボディが小さいので、体の大きな男性には少しおさえ辛く、音程が安定しないのが弱点です。

弦の張り具合がゆるいので、弦を押さえたときに指が痛くなりにくいので、ラフにウクレレを楽しんでみたいという方はスタンダードサイズを選んでみてくださいね。 

コンサートサイズ

スタンダードサイズより一回り大きいのがコンサートサイズのウクレレです。全長は600mm程度で、ボディが大きい分スタンダードサイズより音色も大きく響きます。

フレットもソプラノより広いので、男性にはこのサイズからがおさえやすくて良いかもしれません。 ネックが長くなるとフレット数も多くなるので、弾ける音域の幅が広がりピッチの精度も上がります。スタンダードに比べて演奏できる曲のバリエーションを増やすことができますよ。

スタンダードサイズでは小さいと感じる方や、「音階の幅が広いウクレレで演奏したい」「上達したら人前で演奏を披露してみたい!」と考えている人はコンサートサイズを選ぶのが良いでしょう。 

テナーサイズ 

テナーサイズは本場ハワイで最も使用されているサイズのウクレレです。

コンサートサイズよりさらにピッチが安定しやすく、迫力のある音が奏でられるのでソロでウクレレを弾きたい人におすすめです。全長は670mm程度で少し扱いが難しいため、小柄な女性が入門用として選ぶのは避けたほうがよいでしょう。

音域、音量ともにスタンダードやコンサートサイズよりも優れているため、弦楽器の経験者や上級者によく使われているサイズです。

バリトンサイズ

バリトンサイズは全長800mmで最も大きく、甘くしっとりとした音色が特徴です。

バリトンサイズならではの重厚な音を活かして、主にアンサンブルの低音を担当します。そのため、ソロだけではなく数人とセッションしながら演奏する方に向いているウクレレです。

他のウクレレとは異なり、ギターの1〜4弦と同じチューニングがされているので、音程や大きさともにギターを弾く方には最も馴染みやすいサイズとなっています。ギターを演奏している人がウクレレを弾いてみたい時にはバリトンサイズを選ぶとスムーズに演奏できますよ。

ウクレレの正しい構え方

初心者がウクレレを練習する際には、ウクレレの正しい構え方をマスターしましょう。ウクレレを正しいフォームで弾けば安定して弾きやすくなるので、上達も早くなりますよ。

ウクレレを構える姿勢として、立ったまま弾く場合と座って弾く場合がありますが、初心者は座って弾く方がやりやすいです。

ここでは座って演奏する際の構え方を紹介します。 

<ウクレレの構え方> 

  1. 腕の動きを妨げないようにひじ掛けのない椅子に深く腰掛け、上体と足が90度の角度になるように座る。、
  2. みぞおちのあたりでウクレレを持ち、床に対して指板が垂直になるように構える。上から見下ろしたときにお腹のラインから30~45度の角度にウクレレのネックが置かれているようにする。
  3. 胸とウクレレはピッタリくっつけず、拳ひとつ分くらいのスペースを空ける。この時、左手を覗き込もうと体側にウクレレを向けすぎないように意識する。

以上が基本的な構え方ですが、この持ち方が難しい場合やウクレレが安定しなくて弾きづらいという場合はストラップを着けて支えるようにするとよいでしょう。

さらに、持ち方はこの限りではなく、太もものどちらかにウクレレを乗せ、弦をのぞきながら弾いても構いません。大事なのは、「あなたにとってストレスのない持ち方」であり、上達したら徐々にフォーム修正していけば大丈夫です。

ウクレレの弾き方3種類を徹底解説

ウクレレには大きく分けて下記の3つの弾き方があります。

  • 単音弾き
  • ストローク
  • アルペジオ

弾き方を使い分けることで、演奏できるジャンルが増え、よりウクレレを楽しめるようになりますよ。ここでは、ウクレレの弾き方やどんなシーンでよく使われる奏法なのかを解説します。

単音弾き

1つ目は利き手の親指を使い、弦を一本ずつ弾く単音弾きです。主旋律やメロディーラインを演奏する際によく使用される弾き方です。

単音弾きは一音しか音を出さないので、初心者の方もやりやすい演奏法です。ウクレレを初めて演奏するという方は、まずは単音弾きから練習してみましょう。

初心者の方によくあるのが、他の弦も一緒に弾いてしまうこと。練習する際は音に濁りが出ていないかを確認してみてくださいね。

ストローク

2つ目は利き手全体を使ったストロークです。ストロークは4本の弦を同時に鳴らします。単音弾きとは違い、爪が弦に当たるのではっきりとした音が出るのが特徴です。

弾く時は聞き手を一気に振り下ろすのがポイント。ウクレレ演奏の基本ともいえる弾き方なので、手首の使い方をマスターしておきましょう。

アルペジオ

アルペジオは複数の弦を一本ずつ順番に弾いていきます。どんどん音が重なるので、最終的に綺麗な和音が完成するのが特徴です。

情緒のある雰囲気を出す時に使ってみるのがおすすめの弾き方です。静かな音楽や伴奏の際によく使用されます。

初心者におすすめなウクレレの選び方

初心者がウクレレを選ぶ際は、扱いやすい大きさや見た目の好み、価格、ボディの素材をチェックするのがおすすめです。ウクレレの音色はボディの素材や大きさによって変わるので、奏でてみたい音色によって選ぶとお気に入りの一本が見つかります。

ウクレレを選ぶときは、必ず店舗に行って実際に試奏することが大切です。 ただ、初心者であればまだ弾いてみたい曲や自分の好みの音色がはっきりしないこともあると思います。その場合はお店の店員さんにも相談し、音程や音色が標準的なもの、身体にフィットして持ちやすいものを選ぶのがおすすめです。

ウクレレを上達するためのポイント

ウクレレを上達させるには、まずはコードを3~4個だけ使っている曲を選んで左手の動きを覚えるのがポイントです。3個ずつくらいならコードを丸暗記できるので、「1曲弾けるようになったら別の曲で使われているコードをまた3つ覚える」という具合に徐々に覚えるコードを増やしていくことで自然にコードが覚えられ、いろいろな曲を演奏できるようになります。

ウクレレ初心者が覚えるべきコード

ウクレレの構え方や演奏の基本がわかったら、まずは簡単なコードにチャレンジしてみましょう。初心者でもすぐに演奏できるコードは4つあります。

中には一つの指で演奏ができる簡単なものもあるので、まずは指の使い方を覚えながらコードを弾いてみましょう。

Cコード

Cコード

「Cコード」はドの和音です。基本となるコードで、多くの曲で活用されているので覚えておきましょう。

押さえる弦は1つだけなので、とても簡単です。1弦3フレットを薬指で押さえます。

先述した単音弾きで演奏してみましょう。
Amコード

Amコード

次は「Amコード」です。Am(エー・マイナー)と読みます。

マイナーとは通常のコードに短調を加えた、暗めの響きをする和音です。他にもCm(シー・マイナー)やFm(エフ・マイナー)などがありますよ。

Amコードも押さえるところは1つだけなのでとても簡単です。中指を使って押さえて演奏します。

Fコード

Fコード

次は「Fコード」というソの和音です。

ここからは押さえる指が2本になります。Amコードの形のまま、2弦1フレットに人差し指を追加するだけで、Fコードが演奏できますよ。

他の弦に指が当たらないように弦を押さえるのが、綺麗な音を出すポイントです。

G7コード

G7コード

最後は「G7コード」です。G7(ジー・セブンス)と読みます。

Gコードをベースに、軽やかな響きとなる音を加えたのがセブンスコードです。

指を曲げて、指板に立てるように弦を押さえると綺麗な音を出すことができますよ。Fコードの指を作ってから、人差し指と薬指で3弦と1弦の2フレットを押さえましょう。

ウクレレ初心者におすすめな練習曲

ここでは、ウクレレの入門として弾きやすい練習曲を3つ紹介します。先述したコードを活用しながら演奏してみてくださいね。

アロハ・オエ

アロハ・オエはC・F・G7・C7の4つのコードだけで構成されている曲なので初めてでも演奏しやすく、リズムも一定なので弾きやすくなっています。まずはアロハ・オエで使用されている4つのコードに慣れておけばコード移行の練習にもなり、ほかの曲にも挑戦しやすくなります。

チェリー

スピッツのチェリーはギターの入門曲としても知られ、ウクレレの練習としても最適です。初心者でも押さえやすいC・G・Am・F・Emの5つのコードで構成されていてリズムも単純です。慣れてくるとストロークの練習としても活用できます。

島人ぬ宝

BEGINの島人ぬ宝はウクレレの音色がピッタリで、初心者でも簡単に雰囲気を出せます。使用されているコードはF・C・B♭・Gm・Dmの5つありますが、すべて1~3フレットまでしか使用していません。

GmやB♭を押さえるときはしっかり指を立ててコードを押さえ、中指や薬指が別の弦に触れないようにするのが綺麗に音を鳴らすコツです。

初心者におすすめなウクレレの学び方

人気が高いウクレレはさまざまな演奏者が弾き方や簡単な曲をインターネット上や本で紹介しています。そのため、ウクレレは本やインターネット上の動画を活用して独学で学ぶことも十分可能です。

 しかし、独学ではどうしても自分では気付かない弾き方のクセがついてしまうこともあります。なんとなく音が出て曲を弾けるようになるかもしれませんが、本当の意味で美しい音色を奏でるには、基礎をしっかり叩き込むことが最重要なポイントです。 

もちろん、楽器は毎日コツコツと練習することも大切です。効率的に上達するには、ウクレレに精通する人に基礎から指導してもらうとよいでしょう。

練習を継続しやすくするコツとステップアップのポイント

ウクレレは初心者でも比較的始めやすい楽器ですが、毎日の練習を続けるうちに「思うように音が出ない」「モチベーションが下がってきた…」と感じる方も少なくありません。効果的な練習方法と上達のためのポイントをご紹介します。

短時間でもこまめにウクレレを手に取る習慣をつける

1日15分でもいいので楽器に触れて弦を鳴らせば、指先や耳が徐々に慣れていきます。弦楽器は指先の感覚や筋力が要求されるため、少しでも毎日触れることでスキルアップしやすくなります。短い時間でも継続することで、指の痛みや違和感が減り、コードチェンジもスムーズになっていきます。

録音や録画で自分の演奏を客観的に確認する

弾いている最中は気づけないリズムやピッチのズレが、あとから聴き返すことで明確になります。録音を聴くことで「ここのストロークが安定していない」「このコードの音がしっかり鳴っていない」など、具体的な課題が見えてきます。小さなミスをひとつずつ修正していくことで達成感も得やすく、モチベーション維持につながります。

好きな曲をアレンジしてみる

ある程度コードが弾けるようになったら、好きな曲をアレンジしてみると飽きずに楽しめるでしょう。リズムを変えたり、アルペジオを取り入れたりして曲の表情を広げると、ウクレレのポテンシャルをより感じることができます。簡単なコード進行の曲から始めて、徐々に難易度を上げていくことで、着実な上達を実感できます。

仲間や講師の存在も大きな支えにする

グループレッスンやオンラインコミュニティを活用し、他のウクレレ愛好家と情報交換をしてみましょう。同じ趣味を持つ仲間との交流は新しい曲や奏法との出会いになります。お互いに刺激を与え合うことで、練習意欲が高まり、ステップアップのヒントが得られます。一人で悩むよりも、共に上達を目指す環境があると長く続けやすくなります。

初めてでも弾きやすいウクレレをぜひ始めよう

ウクレレは世界中のさまざまな演奏家に愛されている楽器です。さらに、現在は色々な奏者がウクレレの魅力を最大限に生かした演奏を行い、その表現力やポテンシャルが再注目されています。 

ウクレレはギターよりもコンパクトで音量もそれほど大きくありません。また、コードを押さえたときに指も痛くなりにくいので気軽に始めやすいというメリットがあります。

弦が少ないため、まったく楽器を触ったことがない人でも演奏するハードルが低い楽器です。ぜひあなたも今からウクレレを始めてみませんか。

無料体験レッスン

初心者向けのウクレレに関するよくある質問

初心者向けのウクレレに関するよくある質問をまとめています。

初心者におすすめなウクレレは?

ウクレレを選ぶ際は、大きさ・見た目の好み・価格・ボディの素材をチェックしてみましょう。購入前に試奏すると良いですが、これから始める初心者の方はお店の店員さんにおすすめを聞いてみましょう。

初心者はどのようにウクレレを学べば良いですか?

まずはウクレレ教室などに通い、先生やグループレッスンの場合は上級者から教えてもらうことをおすすめします。独学であれば費用は最小限に抑えられますが、悪い癖が付いてしまったり、自己でモチベーションを上げ ないといけない、などデメリットもあります。

ウクレレ初心者におすすめな練習曲を教えてください。

まずは、少ないコード数で弾ける曲をおすすめします。次の曲を参考にしてみてください。

  • アロハ・オエ
  • チェリー
  • 島人ぬ宝

この記事を監修した講師

ウクレレ初心者のための基本知識や始め方まとめ!

和田宏之

静岡県浜松市出身。幼少時より歌の才能を見出され、数々の舞台経験を積む。 普通の大学に入学するもエリック・クラプトンとビートルズに影響を受け、プロの音楽家になる決意をし大学を中退。 独学でエレキギター 、アコースティックギター、クラシックギターを覚え、同時に音楽理論を習得する。 次第にジャズに傾倒し、宮之上貴昭氏主催のジャズギター道場、そして井上智氏にも師事しながらライブ活動を行う。 更なるステップアップを目指し、昭和音楽大学短期大学部ジャズ・ポピュラー科に入学。働きながら通学し、梶原順氏、末原康志氏の下でギター全般について学び直し、またDTMやレコーディング、作曲技法なども習得。 木村年宏氏、津田昭治氏の下、ウクレレも習得。 音大卒業後は講師業の傍ら、精力的に音楽活動を展開中。

楽器

アコースティックギター、エレキギター、ウクレレ

【和田宏之先生監修コメント】

ウクレレは数ある楽器の中でもとりわけ「始めやすい、弾きやすい、持ち運びやすい」お手軽な楽器です。小さなボディですが、簡単な曲をポロポロ弾くだけで大きな心の癒しとなってくれます。頑張って練習してうまくなったら、是非アロハシャツを着て海辺で奏でてください!気持ちいいですよ!

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