公開日:2021.12.10 更新日:2022.03.22
リコーダー講師に求められることや働き方の解説

リコーダーの経験を活かした仕事がしたい、リコーダー講師をやってみたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
本記事ではリコーダー講師としての働き方や、どのようなことが求められるのかについてを紹介していきます。
リコーダーの経験を活かした仕事のやり方が分かりますので、ぜひご参照ください。
目次
リコーダー講師に求められることとは?
まず初めに、リコーダー講師に求められることについて解説していきます。
音楽的知識や能力に関して
リコーダーと一口に言っても、ソプラノ系リコーダーとアルト系リコーダー、その中でもさらに種類があるほどリコーダーは奥深い楽器です。
講師には各リコーダーの知識や特徴を理解していることの他、生徒に合わせたリコーダーで適切に教えられる能力が求められるでしょう。ソプラノ・アルトリコーダー共に経験がほぼ必須となります。(市販の初心者向け曲集も両方のものが多いです)
経歴に関して
音楽教室によっては音大出身や海外留学経験などの経歴があることを求める場合があります。
もちろん音大出身であることやリコーダー経験の長さを問わない教室もありますので、募集要項を事前に確認してみましょう。また稀にですが、年齢制限を設けている音楽教室もあります。
その他に関して
その他、ほぼ全ての教室で求められるのはコミュニケーションができることです。まず、音楽教室に通う生徒は子どもから大人まで幅広くいるので、それぞれの年代に適切に指導する能力が求められます。
それに伴って、日々生徒と円滑なコミュニケーションを取る必要があるため、コミュニケーション能力は必須となります。
また多くの教室では、音楽指導への熱意や長期的に指導ができることを求めます。
生徒との契約期間途中で辞められてしまうと、講師が変わって指導方法や内容も変わってきてしまいます。そういったリスクを避けるために長期指導が求められたり、指導への熱意が求められると考えられます。
リコーダー講師の働き方
続いてはリコーダー講師の働き方について解説していきます。
音楽教室でリコーダー講師として働く
1つ目の働き方は音楽教室でリコーダー講師として働くことです。
リコーダー講師の場合は正社員ではなく業務委託の雇用形態が多いので、本業の傍らや空き日などでレッスンを始めることができます。基本的に音楽教室で集めた生徒にレッスンを行うだけですので、自ら生徒募集を行う必要はなくレッスンに集中することができます。
ですので、リコーダー講師としての第一歩には一番おすすめです。
個人でリコーダー講師として働く
2つ目の働き方は個人でリコーダー講師として働くことです。
個人でリコーダー講師を行う場合、音楽教室に比べると各段に手間がかかります。生徒集客や生徒とのスケジュール管理をはじめ、ソロレッスンやアンサンブルレッスンなど生徒により異なるレッスンを求められることも想定できるため、音楽教室のようにただレッスンだけに集中するというわけにはいかなくなります。
しかしその分、生徒からの月謝は全て自分の収入になりますので、お金を稼ぐことを重視している場合は個人講師が良いかもしれません。
また最近ではオンラインレッスン専用サイトも登場してきており、個人でリコーダー講師を始める敷居が低くなってきています。音楽教室に比べると気軽に始められるので、個人講師の活動に慣れるために、まずはオンラインサイトから始めるのも良いでしょう。
リコーダー講師の募集地域や勤務時間は?
続いてはリコーダー講師の募集地域や勤務時間について解説していきます。
募集地域に関して
リコーダー講師の募集は東京がメインです。特に23区内であれば教室がたくさんあるので、求人がなくて困るという事も少ないでしょう。
東京以外の場合でも全国的に求人はありますが、求人数が少なかったり常に募集というわけではなかったりするので、いつでも講師の仕事を探せるという状況ではありません。
ただしオンラインレッスンを開講している音楽教室の場合は、オンライン専用の求人として常に全国的に募集している場合があります。詳しくは各音楽教室で確認してみるのが良いでしょう。
勤務時間に関して
勤務時間に関してはほとんどの教室で自由設定となっています。
例えば「朝から夜までの中で8時間」や「1日1時間~いずれの時間でも可」などのように、働く時間を自分で設定することができます。
基本的に自分で時間を決めて働くことができますが、中には時間を固定している音楽教室もあるので詳しくは各教室に確認してみましょう。
リコーダー講師の給料に関して
リコーダー講師の給料は音楽教室の場合、時給にしておよそ1,500円~3,000円ほどです。雇用形態によっても変わるかと思いますが、他楽器と比べてそこまで良いとは言えません。
個人講師の場合は時給にして3,000円~10,000円ほどが多いです。ソロレッスンやアンサンブルレッスンによって料金を変えたり、受け取り方も時間ではなく月に数回のレッスンで月謝という形で受け取っていたりと様々です。
このように給料やお金の受け取り方を自由に決められるのは個人講師ならではです。
リコーダー講師として活躍していきましょう。
以上がリコーダー講師に求められることや働き方の解説になります。
他楽器に比べて種類が多く、必要とされる技術や能力も多いリコーダー講師ですが、やりがいは十分に感じられるはずです。
リコーダーは複雑な楽器ではないため生徒の上達も早く、目標を叶えてあげるのもそこまでの時間を要しません。多くの生徒の上達を見届けたりアンサンブルで共に演奏したりなど、指導以外での楽しさをたくさん得られるのはリコーダーの魅力だと思います。
ぜひリコーダー講師としてリコーダーの魅力を伝えていってください。
この記事を監修した講師
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【木下洋介先生監修コメント】
「楽器をやってみたいけど、難しい楽器は継続が大変そう。」 リコーダーは、そんな方への需要がとても高い楽器です。 生徒様が楽しんで音楽へ取り組めるよう、レッスン内容や雰囲気作りを工夫しながら 指導を進めていっていただけたらと思います。