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Staff Blog

更新日:2023.06.29

フルートの音域はどれくらい?低音から高音まで綺麗に出すコツを紹介

フルートの音域はどれくらい?低音から高音まで綺麗に出すコツを紹介

「フルートを吹けるようになりたい」「高音域を練習しているけどいまいち感覚が掴めない」「低音の出し方が分からない」

こんな悩みを持っていませんか。

フルートはバンドやオーケストラのなかでも花形楽器です。キラキラとした明るい高音が魅力的ですよね。この記事ではフルートの歴史や音域ごとの音色の特徴、フルートが得意とするフレーズを解説します。

高音や低音を綺麗に出すために意識すべき6つのポイントも紹介しているのでぜひ最後までご覧ください。

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フルートの音域について

フルートは木管楽器の中で一番高い音を担当する楽器です。音域は他の管楽器に比べて比較的広く、フルートだけで3オクターブの音を出すことができます。楽曲に応じて音域を使い分けられるのがフルートの特徴です。

フルートの音域

そのため、吹奏楽でもオーケストラの場でも活躍の場が広く、吹奏楽だとメロディ、オーケストラだとソロなどを担当することが多い傾向にあります。ジャンルを問わないため、ジャズやラテン、ボサノバなど様々なシーンで使用されています。

低音や高音など、それぞれの音色の特徴については後述していますのでぜひご覧ください。

フルートの1オクターブ上の音域を出せる楽器として、ピッコロというものがあります。甲高く、キーンと突き抜ける音が特徴です。ほかにも、アルトフルートやバスフルートなど、一般的なフルートより低い音が出る楽器もありますよ。

フルートの歴史

フルートは管楽器の中で1番古い歴史があるといわれています。フルートと言われると横笛をイメージする方も多いかと思いますが、昔はリコーダーのような縦笛も含めて笛全体のことを指すものでした。

フルートの原型となるものは旧石器時代にヨーロッパで誕生しており、動物の骨で作られた笛がもとになっています。今は金属で作られているものがほとんどですが、当時は植物を使ったり、石を削って作られたりもされていたようです。

フルートが今の形になったのは18世紀ごろで、今でも復元楽器として人気のあるキーフルートからスタートしたと言われています。音程が取れておらず、音量にもばらつきのある従来のフルートに、ドイツ人のフルート製作者かつ楽器製作者である「テオバルト・ベーム」が改良を加え、半音の音もしっかり出せる安定した楽器になりました。

音域ごとの音色の特徴

先述したようにフルートは3オクターブの音域を出すことができます。それぞれの音域は異なる音色を持ち、また聴き手に与える印象も異なります。

フルートの音域(低音域・中音域・高音域)

ここでは高音域、中音域、低音域に分け、音色の特徴について解説します。

高音域

フルートの高音域は輝かしい音色が特徴です。人が口笛を吹いているような明るい印象を与えます。音がよく響くので、バンドの中でも大きな存在感を放ちます。

高音域は鳥のさえずりを表現するシーンやキラキラとした明るいシーンでよく使われています。透明感に満ちたサウンドが魅力的ですよ。

中音域

中音域は甘くて優雅な音色が魅力的な音域です。フルートの3つの音域の中では最も演奏しやすい音域で、音量や音程のバランスも取りやすいのが特徴です。

音のスピードで変化を持たせることができるので、飛び跳ねるような速く軽快な音はとても楽しいイメージを聴き手に与えます。その反面、ゆっくりでスローペースな音は懐かしさを彷彿させるので、悲しいシーンや寂しいシーンにぴったりです。

低音域

低音域は中音域よりさらに優しく、包み込むような柔らかい音色が特徴です。この音域は神秘的なシーンや不思議で怪しい感じを醸し出すのが得意で、聴いているとついウトウトしてしまうような穏やかな音色となっています。

フルートにおいては大きな音量を出すのを最も苦手とする音域です。

フルートの得意なフレーズ

フルートは金管楽器とは異なり、各音にキーがついているので小回りが効くのが最大の特徴です。そのため、苦手とするフレーズが少ない優秀な楽器です。

フルートが得意とするフレーズは下記の4つです。

  • スケール
  • アルペジオ
  • 同音連打

高い音が綺麗に響くので、特にアルペジオや跳躍はバンドの中でも存在感を放ちます。飾り付けの音なども得意です。

フルートの苦手なフレーズ

次はフルートの苦手なフレーズを見ていきましょう。
フルートは極端な音の強弱表現苦手としています。

フ吹き込む息の強さで音の高さをコントロールしているため、息のスピードが速い高音域を弱く演奏することや息のスピードが緩やかな低音域を強く表現することは難しいでしょう。

強弱表現を明確につけたい場合は中音域から練習していくのがベストです。

低音から高音まで綺麗に出すための6つのポイント

低音から高音まで綺麗に出すためのポイント

フルートは高音域から低音域まで幅広く出せるので、それぞれの音域の良さを活かした演奏をしたいですよね。

しかし、息のスピードや量によって音を出し分けるのは難易度が高く、初めは音がひっくり返ってしまうこともよくあります。

ここでは低音から高音までを綺麗に出すために意識したい6つのポイントを解説します。6つのポイントは下記のとおりです。

  1. 口の形を意識する
  2. 呼吸法をマスターする
  3. 楽器を丁寧にメンテナンスする
  4. 正しい姿勢で演奏できているか確認する
  5. ロングトーンを徹底する
  6. プロにアドバイスをもらう

それぞれ詳しく解説していきます。

①口の形を意識する

フルートを演奏する際は各音に合わせたアンブシュアを知ることが大切です。

なぜなら、アンブシュアを自在に操れないと音程や音色、跳躍などをうまくコントロールできないからです。

アンブシュアとは楽器を吹く時の口の形のことで、各音によってその形は異なります。まずは低音に適したアンブシュアはどんな形なのか、高音を出しやすいアンブシュアはどれなのかを知っておくことが大切です。

一つの運指でも、アンブシュアと息のスピードを変化させればたくさんの音が出せるので指で音を変えるのではなくアンブシュアで音を変える練習をしてみましょう。

また、音を響かせるために口の中をしっかりと広げられているかを確認することも大切です。口の中でしっかり響かせることで、芯のある音を出すことができますよ。

②呼吸法をマスターする

高音が綺麗に出せていない原因の一つとして、吸った息が楽器にしっかりと吹き込まれておらず、外に漏れてしまっている可能性が考えられます。

そのため呼吸法をマスターし、吸った分の息を効率よく音にするテクニックを身につけましょう。

楽器を演奏する時は腹式呼吸を意識することが大切です。下記の手順に沿って腹式呼吸ができているかチェックしてみましょう。

  1. 仰向けに寝る
  2. おへそのあたりに両手を乗せる
  3. 鼻から息を吸う

息を吸うとお腹が上下しているのが分かるかと思います。座って演奏する時も、お腹の部分に息が入っているかを確認しながら演奏してみてくださいね。肩が上がらないように意識してみましょう。

また、音によって息の吐き方を変えるのも綺麗な音を出すためには必要です。高音の時はスイカのタネを遠くに飛ばすイメージで素早く息を吐き、低音の時は暖かい息をゆっくり出すイメージで楽器に息を吹き込みましょう。

③楽器を丁寧にメンテナンスする

音を綺麗に出すためには楽器を常にベストな状態で保っておくことが重要です。そのために、日々のメンテナンスは丁寧におこないましょう。

フルートの中の水分は綺麗に取り除いておかないと、内部にあるコルクの劣化を早めてしまいます。キーに水分が残っているとカビが生え、異音が出たり、キーがうまく上がらなくなったりすることも考えられます。

④正しい姿勢で演奏できているか確認する

音を安定して出せるようになるためには正しい姿勢で演奏することも非常に大切です。椅子には浅く座り、両足は床にしっかりとつけましょう。肩に力が入らないように、リラックスした状態で背筋を伸ばします。

そして、フルートをバランスよく持つために左手の人差し指と右手の親指、アゴの角度を意識して、握りしめず指にそっと乗せるイメージで楽器を構えます。

立って演奏する時は足は肩幅程度に広げ、重心が常に真ん中にあるように意識します。楽譜を見ているとつい前のめりになってしまいがちなので、時折大きな鏡で確認してみてくださいね。

⑤ロングトーンを徹底する

最小限の音量で出来るだけ長く音を伸ばすことをロングトーンといいます。ロングトーンを日々の練習に取り入れ、強化したい音域の音を伸ばせるようにトレーニングするのもオススメです。

メトロノームを使い、まずはテンポ60で8カウント伸ばしてみましょう。8カウントができるようになれば、16、24と伸ばしてステップアップしていきます。

ロングトーンは毎日練習すると口周りの筋肉が鍛えられるので、安定感のある音が出るようになりますよ。日々のウォーミングアップの際にぜひ取り入れてみてくださいね。

⑥プロにアドバイスをもらう

高音も低音もなるべく早く綺麗に出せるようになりたい人や、独学では正解が分からず練習に行き詰まっている人はフルートの先生からアドバイスをもらうのがベストです。

客観的に自分の演奏を見てもらうことで、一人で練習しているだけでは気付かなかったクセや改善点を知ることができます。

教則本や動画では学べない、あなたに合わせたアドバイスをもらえるので効率よく上達したいと考えている人は音楽教室に通うのを検討してみるのがよいでしょう。

音楽教室に通うなら椿音楽教室がおすすめ

着実にフルートの高音や低音を出せるようになりたいなら、正しいフォームや基礎練習の仕方はもちろん、演奏の仕方を教えてもらえる音楽教室に通って指導を受けるのが上達への近道です。

椿音楽教室では、全国200ヶ所以上あるスタジオ、もしくは自宅などでもレッスンができ、場所や時間を選ばず気軽にレッスンが受けられます。

現役で演奏会を開催しているフルート奏者など一流の講師が多数所属しているので、自分に合った講師に出会うことができますよ。音大受験を目指している方や完全初心者の方、趣味としてフルートを楽しみたい方など、それぞれの目標に合わせて自分に合った指導をしてくれるので、どんな方でもレッスンを受けられます。

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フルートの音域をマスターして好きな曲を演奏できるようになろう

この記事ではフルートの歴史や音域ごとの音色の特徴、高音や低音が綺麗に出せるようになるために意識すべき6つのポイントを解説しました。高音や低音がスムーズに出せるようになれば、演奏できる曲のレパートリーも広がりますよね。

特に息の使い方やアンブシュアはすぐに習得できるものではないのでコツコツ練習することが大切です。正しい練習方法でフルートを練習しましょう。

一人での練習に限界を感じたらプロから意見をもらうのもオススメです。この記事を参考に、綺麗に高音や低音が出せるよう練習してみてください。

フルートの音域に関するよくある質問

 

フルートの高音域の範囲を教えてください。

フルートの高音域の範囲は、4オクターブのC までです。

フルートの低音域の特徴を教えてください。

フルートの低音域は優しく、包み込むような柔らかい音色が特徴的です。この音域は神秘的なシーンや不思議で怪しい感じを醸し出すのが得意で、聴いているとついウトウトしてしまうような穏やかな音色となっています。

フルートの綺麗な音を出すポイントを教えてください。

フルートの綺麗な音を出すポイントは、以下の6つです。

  1. 口の形を意識する
  2. 呼吸法をマスターする
  3. 楽器を丁寧にメンテナンスする
  4. 正しい姿勢で演奏できているか確認する
  5. ロングトーンを徹底する
  6. プロにアドバイスをもらう

この記事を監修した講師

フルートの音域はどれくらい?低音から高音まで綺麗に出すコツを紹介

野沢 渓華

栃木県出身。宇都宮短期大学附属高等学校音楽科卒業。武蔵野音楽大学器楽科フルート専攻卒業。同大学院ヴィルトゥオーゾ学科修了。
第21回全日本ジュニアクラシックコンクール木管楽器部門入選第22回クラシック音楽コンクールフルート部門入選

2015年アジアフルート協会主催の台湾でのコングレスに出演
現在、ソニーミュージックエンターテインメントスタンドアップクラシックのオーディションに合格しフルート奏者として活動。

フルートを佐野悦郎、崎谷直、島田絵里各氏に、室内楽をカールマン・ベルケシュ、井上久美子の各氏に師事。

楽器

木管楽器,フルート

【野沢 渓華先生監修コメント】

最初は息のコントロールが難しく感じるかもしれませんが、ロングトーンやハーモニクスの練習で少しずつ音域を広げていくと、楽に演奏できるようになってきます♪自分に合った方法を見つけながら憧れの曲にチャレンジしてみましょう!

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