更新日:2023.06.02
ピアノの弾き語りを上達させる練習方法やポイントを紹介!
ピアノの演奏もある程度できるようになり、「弾き語りをしてみたい」と思っている方はいませんか?ピアノの弾き語りは、ピアノを演奏しながらメロディーを歌うため、少し難易度が高いですが正しい練習方法を継続すれば、できるようになります。
そのため、この記事では、ピアノの弾き語りを上達させる練習方法やポイントを紹介していきます。
目次
ピアノの弾き語りは難易度が高いが努力次第
ピアノの弾き語りは普通の曲を演奏できるようになるよりも難易度が高いです。それは、伴奏を弾きながらメロディーを自分で歌うからです。
しかし、不可能ということではありません。練習を重ねればできるようになるでしょう。ピアノと歌の2つを練習する必要がありますが、継続的に練習を続けていけばできるようになります。
また、ピアノの演奏経験がある方にとって、伴奏のみのピアノはそこまで難しくないかもしれません。しかし、弾き語りでは歌も必要なため、ボイトレのレッスンを受けるなど、歌も併せて練習すると良いでしょう。
ピアノの演奏にはどのような種類があるの?
そもそも、ピアノの演奏にはどのような種類があるのかご存知でしょうか。
ピアノの演奏には大きく分けて3つの演奏があります。以下では、その3つの演奏をご紹介します。
コンサートでほかの楽器と演奏
ピアノを演奏する際には、ピアノとほかの楽器をあわせて演奏するコンサートと呼ばれる演奏会があります。
以前は、「コンサート」はオーケストラなどの複数人による演奏会のことを指す言葉でした。しかし、現在では演奏家が1人の場合でも「ピアノコンサート」という言葉を使うことがあります。
そのため、昔はコンサートといえば、ピアノとバイオリン、フルートなどの楽器の演奏会という認識でした。しかし、現在ではさまざま意味を持つようになったため、注意が必要です。
リサイタルやピアノソロの演奏
ピアノの演奏をする際には、リサイタルやピアノソロの演奏をすることもあります。
「リサイタル」とは、1人または少人数での演奏会のことを指します。「ピアノリサイタル」とは、演奏するピアニストが1人の演奏会のことです。
旋律楽器であるバイオリンやフルートの演奏会の際には、ピアノの伴奏を付けることも多く、その際にリサイタルと呼ぶこともあります。
つまり、その演奏会でメインとなる楽器または演奏家が1人の演奏会であると認識しておくと良いでしょう。
弾き語り
ピアノの演奏の種類の3つ目が「弾き語り」です。
弾き語りは自分で伴奏とメロディーを歌う方法です。基本的にピアノの伴奏はコードを演奏するため、きちんと練習をすればできるようになるでしょう。
しかし、難しいポイントは伴奏を弾きながら「メロディーを歌う」ことです。音楽の経験や演奏経験のある方でも、伴奏を弾きながらメロディーを歌うには練習が必要です。
さらに、弾き語りの歌は主役です。そのため、メロディーもただ歌えば良いという訳ではなく、聞き手の心に響くような歌を歌うことも大切です。
ピアノと歌の技術を両立させる必要があるのが弾き語りだと言えるでしょう。歌に自信が無ければ、ボイトレ教室に通ってレッスンを受けることをおすすめします。
ピアノの弾き語りを上達させる練習方法
先述したように、ピアノの弾き語りは難易度が高いです。しかし、正しい練習方法をおこなえばできるようになるでしょう。
そのため、以下では、ピアノの弾き語りを上達させる練習方法を紹介していきます。
まずはピアノの伴奏を練習する
ピアノの弾き語りを上達させるには、まずピアノの伴奏を練習しましょう。ピアノの伴奏では、演奏で使用する「ドレミ」のような音階ではなく、コードを使用します。
コードを簡単に説明すると、「ド・ミ・ソ」という音を同時に出すと「C」というコードの音を出していることになります。この和音のパターンがピアノにはいくつもあり、そのパターンがコードと呼ばれています。
コードの種類は多くありますが、「C・D・E・F・G・A・B」の7種類を覚えると良いでしょう。この7種類のコードは、さまざまな曲でも使用される基本のコードであるため、覚えれば演奏できる曲のレパートリーが広がります。
伴奏を弾きながら鼻歌を歌う
ピアノの伴奏ができるようになったら、伴奏を弾きながら鼻歌でメロディーを歌ってみましょう。
ピアノの弾き語りでは、伴奏を弾きながらメロディーを歌う必要があります。その際には、リズムを崩さないように歌うことが重要になります。
最初から歌詞の付いている歌で練習するのが難しければ、鼻歌で伴奏を弾きながらメロディーを歌うことに慣れると良いでしょう。
繰り返し練習していくことが必要になりますが、慣れればできるようになります。
歌詞を付けて歌う
鼻歌を歌いながら、伴奏を弾くことにも慣れてきたら、歌詞を付けて歌いましょう。
歌詞は聞き手に伝えたいことを伝えるために必要になるため、相手に伝えることを意識して歌うと良いでしょう。
歌詞の意味をよく考えて、自分の感情を込めて歌えるようになると、聞き手に自分の感情が伝わる良い弾き語りになりますよ。
また、1人で練習していると客観的なアドバイスが貰えないため、音楽教室の先生に聞いてもらったり、友達や家族に聞いてもらったりすることがおすすめです。自分では分からない客観的な視点での感じ方を知ることが重要です。
自分なりのアレンジをしてみる
次に、自分なりのアレンジをすることを意識してみましょう。
歌詞を付けて伴奏も弾けるようになれば、弾き語りはほぼできていると言っても過言ではありません。しかし、ピアノの醍醐味は自分を表現することです。歌詞に感情を込めるだけでなく、伴奏にアレンジを加えることでも自分を表現できます。
最初のうちは、どのようなアレンジが良いのか分からない方も多いでしょう。そのため、プロの演奏家の演奏を聞いたり、さまざまなアレンジを加えてみて、どのようなアレンジが良いのか研究しましょう。
自分なりのアレンジを研究して、自分を表現できるようになると、演奏家として各段にステップアップできますよ。
ピアノの弾き語りをする際のポイント
ピアノ弾き語りを練習する際には、いくつかのポイントを知っておくと良いでしょう。
ここでは、ピアノの弾き語りをする際のポイントを3つ紹介していきます。
リズムをキープできるように注意する
ピアノの弾き語りを練習すると、リズムをなかなかキープできないことがあります。
その際には、リズムを体に染み込ませるために、メトロノームを使いながらリズムが崩れないように練習していくと良いです。
上記で紹介した練習の際にも、メトロノームを使って正しいリズムをキープできるように練習すると、早く上達できます。
歌の練習も重点的におこなう
ピアノの弾き語りをする際は、歌の練習も重点的におこないましょう。
演奏スタイルにもよりますが、ピアノの弾き語りでの主役はメロディーです。ピアノは伴奏を弾いてそのメロディーを際立たせる役割に過ぎません。そのため、歌の練習を疎かにしていると、弾き語りを上達させることはできないでしょう。
今までピアノの演奏経験のみの方は、発声方法から学ぶ必要があるため、ボイトレ教室に通うことをおすすめします。音楽の知識があれば、きっと飲み込みも早いはずです。
自分を積極的に表現する
ピアノの弾き語りをする際には、自分を積極的に表現することを忘れないようにしましょう。
ピアノの弾き語りではピアノは伴奏で、主役はメロディーを歌う自分の歌です。しかし、弾き語りのスタイルに決まりはありません。
自分を表現するための方法の1つとして弾き語りがあると認識して、自分の伝えたい思いを弾き語りで聞き手に伝えるように意識しましょう。
ピアノの弾き語りを練習するなら音楽教室に通うことを検討しよう
ピアノの弾き語りを練習するなら音楽教室に通うことも検討しましょう。
先述したように、ピアノの弾き語りにはピアノの技術と歌唱力が必要になります。独学では難しい部分もあります。そのため、ボイトレのレッスンだけでも通うことをおすすめします。
また、ボイトレのレッスンやピアノのレッスンを受けるのを検討する際には「椿音楽教室」がおすすめです。
椿音楽教室はプロの演奏家がマンツーマンレッスンで指導でき、全国200ヵ所以上にある音楽スタジオでレッスンを受けられるため、仕事をしながらでも通いやすいでしょう。レッスン時間も柔軟に決めることができます。
椿音楽教室では、対面だけでなくオンラインでも体験レッスンを受けられるため、気になる方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ここまでの内容で、ピアノの弾き語りの難易度が高いことは理解できたでしょう。
しかし、記事にもあるように正しい練習方法を継続すれば、必ずできるようになります。自分を表現する演奏家として、ステップアップのために弾き語りをしてみたいと思っている方は多いのではないでしょうか。
練習を重ねて、挑戦してみることをおすすめします。
この記事を監修した講師
齋藤玲奈
楽器
ピアノ、声楽、ボーカル
【齋藤玲奈先生監修コメント】
ピアノの弾き語りが出来るようになりたい、とおっしゃる生徒様も多くお見受けするようになりました。 記事にもありましたが弾き語りはコードを覚える事がとても大切です。 コードを理解した上でアレンジを加えて「自分の音楽」に変えてみてはいかがでしょうか。 皆様の音楽に対する世界がより一層広がりますように…。